カプコンの「バイオハザード」シリーズ最新作、「バイオハザード アンブレラコア」PC版の先行体験会が、東京・秋葉原で12日に開催された。試遊登場が初となるステージ「キジュジュ自治区12区域」や「トライセルHQ」の体験プレイが楽しめるイベントだ。ここでは体験会の様子をレポートしよう。
「バイオハザード アンブレラコア」は、2016年5月12日に発売する「バイオハザード」シリーズ最新作。従来の「バイオハザード」からストーリーモードを撤廃し、プレイヤー同士の対人戦をメインとした異色の意欲作だ。個人のスキルに加え、チーム戦略も重要になるeスポーツ的な対戦シューターとして注目されている。
対応プラットフォームはPCおよび、PlayStation 4。PC版はゲーム配信プラットフォーム「Steam」を通じて配信予定。2015年9月に同作の存在が発表されてのち、発売日は「2016年初頭」とされてきたが、今年1月にPC版/PS4版とも2016年5月12日の発売であることが明かされた。PC版とPS4版の内容に大きな違いはないが、オンラインの対戦プレイでは、PC対PS4というクロスプラットフォームでの対戦はできない。
先行体験会では、試遊の前に、同作のプロデューサー、ジェームズ・バンス氏がゲームの概要やプレイ時の楽しみ方を紹介した。
バイオハザード アンブレラコアの概要 |
バイオハザードの世界観を踏襲した競技シューターで、お馴染みのクリーチャーも出現する |
メインとなる3対3のプレイヤー対戦は制限時間最大3分というハイスピードな展開で、純粋な対人戦を楽しめる |
ポイントの一つは遮蔽物。隠れながら進んだり攻撃できるアクションが多彩に用意されている |
建物の中など、狭い場所では接近戦が有利。キル率の高いバールのような接近戦武器「ゾンビバール」は一撃必殺を狙える |
初期装備の「ゾンビジャマー」は、ゾンビから自分を見えなくさせる装備。攻撃しない限りゾンビが襲ってこないが、これを逆手にとり敵の装備を壊すことで、相手をゾンビに襲わせることができる |
説明の後はいよいよ試遊(PC版)だ。サバイバルゲームのオンライン版という印象の本作、公式サイトで公開されている戦場ステージは「アンブレラ ラボ」「発端の村」「トライセルHQ」「キジュジュ自治区12区域」の4マップ。先行体験会ではこのうち「トライセルHQ」→「キジュジュ自治区12区域」→「発端の村」の順で3ステージを実際にプレイできた。
【トライセルHQ】「トライセルHQ」は、バイオハザード5で登場した、多国籍複合企業、トライセル社内部のステージ。今作ではバイオテロにより、ゾンビやケルベロスが歩き回る感染地区という設定だ。家具や扉が多く存在するステージで、階段を上り屋上へ登り高い場所からの敵視認も可能 |
【キジュジュ自治区】バイオテロで壊滅したアフリカの集落、という設定のキジュジュ自治区は「バイオハザード5」の舞台で、同作最大規模の広さとなるマップ。地上は広く見通しが良いが、要所要所に存在する地下道を活用するという、地形を活用した戦略が醍醐味のステージだ |
【発端の村】「発端の村」は、バイオハザード4本編をモチーフとした、ヨーロッパの寒村が舞台のステージ。屋根の上に登れるなど適度な高低があり、隠れ場所も散りばめられている。また、バイオハザード4の世界に浸りながらプレイできることから、現在公開されているステージの中でジェームズ・バンス氏が最も気に入っているステージという |
ちなみに、ジェームズ・バンス氏によると、PC版の動作環境スペックは未公開だが、「標準的なスペックで動くよう最終調整中」とのこと。試遊会場にはCPUにSkylake世代のCore i7-6700やHaswell世代のCore i7-4790プロセッサ、グラフィックスにGeforce GTX 970を採用したデスクトップPCが並んでいた。
試遊PCはユニットコムのゲーミングPCブランド「レベル∞」のデスクトップPC。スペックはCPUがIntel Core i7-4790、チップセットがIntel H81 Express、メモリが8GB、グラフィックスがNVIDIA Geforce GTX 970 4GB、電源が80PLUS SILVERの500W電源、OSがWindows 10 Home 64bit |