東京商工リサーチは3月8日、「東北・被災3県の業績動向調査結果」を発表した。対象は岩手県、宮城県、福島県に本社を置く8,187社の企業。対象期間は2014年10月~2015年9月の4期分。
岩手県・宮城県・福島県の売上業績、最新期は13兆8,299億円に
岩手県、宮城県、福島県の3県における企業業績をみると、最新期の売上高合計は13兆8,299億円だった。震災直後の1兆8,856億円から、15.7%増加となった。
最新期の利益は3,333億円。利益合計でみると震災直後の247億円から、最終利益は3,581億円となった。
東北3県の内陸部と沿岸部の売上増加率をみたところ、震災後と最新期の比較は岩手県沿岸部が44.5%増(1,185億円増)で最も多くなった。次いで福島県沿岸部の23.9%増(1,646億円増)、「宮城県内陸部」の17.4%増(7,534億円増)となり、津波等の被害大きかった沿岸部が内陸部を上回る結果に。
産業別に最新期と震災後の売上高の比較をみると、全産業では15.7%増(1兆8,856億円増)となった。最も高かったのは「金融・保険業」で29.59%増だった。次いで「建設業」が27.64%増、「運輸業」が18.88%増と続いた。