国立がん研究センターは3月10日、インターネット上で複数の質問に回答していくだけで胃がんのなりやすさが確認できる「胃がんリスクチェック」を公開した。
同センターはこれまで、科学的根拠に基づく「がんリスクチェック」シリーズとして、「大腸がんリスクチェック」「がんと循環器の病気リスクチェック」などの4コンテンツを公開してきた。このほど、これらのコンテンツに新たに「胃がんリスクチェック」を追加した。
同コンテンツの対象者は、40歳から69歳の男女。年齢や性別、喫煙、塩蔵食品の摂取頻度などから導かれる今後10年の「胃がん罹患リスク」をその場で確認できる仕組みとなっている。
具体的には「たばこを吸っていますか? 」「血のつながりのある親、または兄弟・姉妹で胃がんになった方はいますか? 」などの7つの質問に回答することで、胃がんのリスク分類(ABC分類)と性別、年齢に基づく今後10年間の胃がんリスク度がわかる。さらに、「油断せずに胃の調子に気を配り、症状があれば医師を受診して必要に応じた検査を受ける姿勢は必要です」などのアドバイスも確認可能だ。
国立がん研究センターはこれまでにもがんの10年生存率や糖尿病リスクに関するデータを報告。今回の新規コンテンツに関しては、「胃がんリスクを知り、あなたの生活習慣やがん検診受診状況を見直すきっかけとしてご利用ください」としている。