ドコモ・ヘルスケアは、リストバンド型活動量計「ムーヴバンド3」を25日に発売する。歩数、消費カロリー、移動距離、アクティブ時間、睡眠時間といった”からだデータ”を高い精度で計測できるのが特徴だ。本稿では10日に都内で開催された記者説明会の模様をお伝えする。

リストバンド型活動量計「ムーヴバンド3」。スマホと連携して歩数グラフ、睡眠グラフなどを参照できるのが製品の特徴

一般の方にこそ使って欲しい!

ムーヴバンド3は、オムロン ヘルスケアの計測テクノロジーを採用したリストバンド型の活動量計。対応アプリ「WM(わたしムーヴ)アプリ」と同期することで、活動や睡眠の状態をグラフにしてスマートフォン上で確認できる。24時間快適に身につけられる軽量設計で、生活防水にも対応。バンド部分には肌触りの良いシリコン素材を使用している。重量は約17g。対応OSはAndroid 4.4以降、iOS 8以降。連続動作時間は約5日間。カラバリはシルバー/ブラック/シャンパンゴールドの3色で展開する。

オムロン ヘルスケアの計測テクノロジーを採用

説明会の冒頭、ドコモ・ヘルスケアの和泉正幸 代表取締役社長が登壇して挨拶した。ムーヴバンド3は、シリーズ3作目となる製品。累計6万台を販売した従来製品をベースに、ユーザーの要望を取り入れて改良を重ねたという。

ターゲット層について、和泉社長は「活動量計というとアスリートの方や、健康志向の強い方の使うものというイメージがあるが、ムーヴバンド3は一般の方に日常生活の中で使って欲しい」と説明する。そのため新製品ではこれまで以上にデザイン、素材、軽さ、着け心地にこだわった。スーツにもカジュアルにもなじむ、シンプルなデザインという位置付けだ。製品が日常生活に及ぼす影響について、同氏は「日々の活動を”見える化”すると、自然と普段から身体に良い行動を心がけるようになる。ムーヴバンド3では睡眠の質や長さも記録できる。健康にこだわる、健康に意識が向く、そんな日常生活に変わっていく」とアピールした。

ドコモ・ヘルスケア 代表取締役社長の和泉正幸氏(左)と、ドコモ・ヘルスケア サービス企画部 サービス企画担当課長の新山洋平氏(右)

続いて、ドコモ・ヘルスケア サービス企画部の新山洋平氏が登壇して販売戦略を語った。Apple Watchなどの腕時計型の端末、ムーヴバンドのようなリストバンド型の活動量計など、市場にはウェアラブル端末が増えつつある。しかしどの製品も、一般の消費者に普及したというレベルには達していないのが現状だ。何故だろうか。

新山氏は、この理由について「難しそう、面倒くさそう」「”いかにも”感が嫌」「うっとうしくなる」という意識が、消費者側にあると指摘。「腕時計さえ付けない人が増えている。ハードルは高い」と続ける。そこで違和感なく日常に溶け込み、長く使い続けられる製品づくりを心がけた。ムーヴバンド3がターゲットにするのは「最近、体調や健康が気になってきた」という40~50代の男性。またサブターゲットには若い女性を想定し、シャンパンゴールドなどのカラバリを用意した。新山氏は「日々の生活の質が、少しずつ変わっていく。そういったことが実感していただけるのではないか」と自信を見せた。

ムーヴバンド3の特徴。機能面だけでなく、デザイン、着け心地にもこだわっている