ある物を使えばマスクの防御効果を高められるかも

3月に入り、春らしい暖かな陽気の日が増えてきた。ただ、そういった日は花粉症患者にとっては地獄。「気温が高め」「晴天で乾燥している」といった条件下では、大量の花粉が飛散しやすいからだ。

花粉症の対策としては「マスク着用」が一般的とされているが、その防御効果に不満を持つ人も少なくないだろう。そこで、マスクの防御効果を高めるための"テクニック"を、花粉症に長年悩んでいる気象予報士の村山貢司さんに伝授してもらった。

村山さんは「値段と関係なく、いかに自分の顔とフィットするか」が花粉症を防ぐためのマスクには大切だと指摘する。顔に合わないマスクは横にすき間ができてしまい、そこから花粉がマスク内に侵入してきてしまうからだ。

「マスクの細かい繊維に花粉がたくさん付着し、その花粉は鼻に入ってきません。ですから、マスクをより効果的にするためには『顔にフィットするものを選ぶこと』と『繊維の量を増やしてやること』が大事です」。

そのため、村山さんは「当てガーゼ」と呼ばれる"テクニック"を推奨する。ガーゼをマスクの内側に「クッション役」として入れ、繊維のボリュームを増やすというものだ。

「さらにそのマスクの間に化粧用のコットンを薄くしたものをはさんで、それを内側に当てるとさらに効果が上がります。化粧用コットンをガーゼでくるみ、それを鼻のところに当てて、当てガーゼをしたマスクをするとグッドですね」。

通常のマスク代にほんのちょっと費用を上乗せするだけで、結構な防御効果が期待できそうなこの「当てガーゼマスク」。対策アイテムのコストパフォーマンスを重視する花粉症患者は、一度トライしてみてはいかがだろうか。