iTunes Matchで音楽データをクラウドに
iTunesから利用できるサービスにiTunes Matchがある。これはiTunes内にあるすべての音楽データ(一部利用できないものもあります)をiCloud上にアップロードする機能。CDから取り込んだ曲データなどもアップされる。このサービスは有料(年額3,980円)だが、利用するとiTunesからiPhoneやiPad、さらに他のMacに曲を同期して転送しなくても、ホストになっているMacのiTunes上のすべての曲を再生できるようになる。容量の小さなiPhoneを使っている場合などはかなり便利だ。
iTunes Matchの利用には、メニューバーの「Store」から「iTunes Match…」を選んで利用を開始する。
利用を開始するとまず、iTunes上にある曲データをiTunes Storeで配信されている曲とマッチするかが確認される。もしiTunes Storeで曲を配信している場合はアップロードはされず、iTunes Store上の曲が使われる。Storeにない曲はiCloudにアップロードされる。
マッチが完了すると、曲の同期をしていないiPhoneやiPadからMacで作ったプレイリストが利用可能になる。もちろん他のMacでも利用可能だ。
iPhoneでiCloudミュージックを利用するとき、プレイリストのクラウドアイコンが付いているところにiPhoneのマークが表示されているものは、曲データがiPhoneにダウンロードされているもの。表示がないものはiCloud上からストリーミング再生されるものになる。
このとき気を付けたいのは、ストリーミング再生時はデータ通信をしているということ。つまりたくさんの曲を再生するとデータ通信量制限に引っかかってしまう可能性がある点だ。
そこで[設定]-[ミュージック]の「ストリーミングとダウンロード」で「モバイルデータ通信を使用」をオフにしておけばストリーミング再生はされなくなる。
よく聴く曲はWi-Fi環境などデータ通信量の制限がないときにiPhoneにダウンロードしておこう。プレイリストの[…]からメニューを開いてクラウドアイコンをタップするか、プレイリストにあるクラウドアイコンをタップすることで、iPhone上にダウンロードできる。
プレイリストごとダウンロードするときはプレイリストにあるクラウドアイコンをタップするとプレイリスト内の全曲がダウンロードされる。ダウンロード中はアイコンがプログレス表示になり、ダウンロード中の曲には丸いマークが表示される |
ちなみにこのときiTunes上でマッチした曲に関しては、昔CDからリッピングした128kbpsなどの低音質の曲でも256kbpsの高音質データが利用できる。こちらもデータ通信量が気になる場合は、先ほどの[設定]-[ミュージック]の「ストリーミングとダウンロード」で「モバイルデータ通信で高音質」のチェックを外しておこう。
現在、iTunes Matchで利用できるデバイス数は10台まで、楽曲数は100,000曲になっている。アップロード後に利用できるデータはAACになり、もしアップルロスレスやさらに高音質の曲データを使っている場合でもAACに置き換えられてしまうので注意しよう。