V6の岡田准一が8日、都内で主演映画『エヴェレスト 神々の山嶺』のネパール大地震復興支援チャリティー試写会に出席した。同試写会には、平山秀幸監督、原作者の夢枕獏のほか、皇太子さまご夫妻と愛子さまもご臨席された。皇太子さまご一家がチャリティー試写会で映画を鑑賞されるのはこれで2回目で、2009年の米映画『HACHI 約束の犬』以来約7年ぶりとなる。
同映画は夢枕獏の小説『神々の山嶺』(角川文庫・集英社文庫)を映像化したもので、標高8,848m、氷点下50℃という過酷な環境を舞台に、エヴェレストの謎を追う山岳カメラマン・深町を岡田准一、天才クライマー・羽生を阿部寛、2人の男性に運命を翻弄される女性・涼子を尾野真千子が演じる。
岡田は「愛に包まれた時間を過ごさせていただけたと思うし、自分も頑張らなければ、もっと上手くなりたいと芝居についても上を目指したいと思えるような気持ちになった」と述懐。
上映前に愛子さまと談笑していた内容について聞かれると「秘密です、それは秘密です」と笑みを浮かべつつも「試験が終わられたので観に来られるタイミングだったようで、『試験期間中ですか?』『いや、もう終わりました』というようなお話をしたり、僕の出演作を何作か観ていただいているというお話をさせていただきました」と内容を明かした。その際に雅子妃殿下が「映画を観たよね、ちゃんと伝えたの?」と愛子さまのフォローをしていたエピソードも披露した。
さらに岡田は、皇太子殿下からは「軍師官兵衛、観ています」と言われ「やれてよかったと光栄に思いました」と喜びを表した。登山についても話に花が咲き「山についての経験だったり、5,200メートルで撮影したことについても驚いていただけました」と振り返った。皇太子殿下は、平山監督にも「氷壁へ登る時にどうしたのか」と聞かれたそうで、監督は「岡田さんと阿部さんのパワフルなお芝居に感心されていました」と様子を振り返った。
芸能界に入る前に地元・大阪で阪神大震災を経験し、またネパール大地震の直前に同作をカトマンズで撮影していた岡田は「僕自身、震災に対する思いや災害に対する思いを深く感じる事ができた」と語る。そして「ネパールも地震が起こり、復興できていない現状があり、日本の震災の復興もまだまだ完全とは言えないと思います。傷跡の残る中で忘れずに僕らも思いつつけなければいけない。そういった事を殿下共々お考えになられているという深い愛を感じる事ができて、震災の事をもっと考えようと思わせてくれる時間を過ごさせていただきました」と締めくくった。