俳優・阿部サダヲが主演を務め、江戸時代の実話をもとにした映画『殿、利息でござる!』(5月14日公開)のポスター画像が7日、公開された。
原作は、磯田道史氏の『無私の日本人』(文春文庫)の一編「穀田屋十三郎」。江戸中期の仙台藩吉岡宿を舞台に、穀田屋十三郎(阿部)ら9人が年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るために藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る「宿場救済計画」のために奔走する姿が描かれる。阿部のほか、瑛太、妻夫木聡、松田龍平、竹内結子らも出演する。
公開されたポスター画像には、乱れ飛ぶ銭の一枚一枚に"勝機"を見いだし、熱い視線を注ぐ十三郎や菅原屋篤平治(瑛太)をはじめ、メインキャラクターらが勢ぞろい。計画が露見すれば打ち首は確実という緊張感もあるな状況で、驚き、戸惑い、悩みなど、銭をめぐったさまざまな感情を抑えきれずにいるような"庶民"の表情が印象的だ。
そんな面々に加え、タイトルの"殿"の位置には、本作で映画初出演となるフィギュアスケーター・羽生結弦選手の姿も。やや小さいながらも、チョンマゲ姿も披露しており、独特の存在感を見せつけている。また、キャッチコピーとして中央に描かれている「これも世の貯め、人の貯め」の一文には、私欲ではなく、人や町のために全力を注いだ実在した人々の決意を示している。
(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会