俳優の田村正和が7日、東京・六本木のテレビ朝日で行われた同局系『松本清張 二夜連続ドラマスペシャル』(12日21:00~23:06、13日21:00~23:10)の記者会見に登場。打ち上げでAKB48の渡辺麻友に「恋するフォーチュンクッキー」のダンスをやってもらったことを「撮影よりもそれが一番楽しかった」とクールに振り返った。
田村は、第一夜「地方紙を買う女~作家・杉本隆治の推理」に主演。地方紙で連載を持つ杉本(田村)が、他殺の可能性があると疑われる心中事件と、自分の小説を面白いという理由で購読依頼してきた謎の女性・芳子(広末涼子)との関連性をさぐり、次第に真犯人を追い詰めていくストーリーだ。今作のオファーを受けた田村は「本が面白かったので、ぜひやらせていただきたい」ということで快諾したという。
渡辺は、杉本の自宅にも招かれるほど親しい芸者・雪乃役で登場。田村がAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」を知っていることを聞きつけたスタッフがオファーしたことで出演する。
この撮影の打ち上げで、田村は隣に座っていた渡辺に「フォーチュンクッキー、いい曲だよね」と話していたところ、スタッフが悪乗りで「歌え!歌え!」とリクエスト。その場で田村は一応「やめろよ」と制止したそうだが、心の中では本当は歌ってほしかったそうで、結局、渡辺はダンスを披露することになったという。
田村はこの時のことを「スタッフも悪乗りで、一緒に振りをしていたけど邪魔だった」と文句を言いながら、「撮影よりもそれが一番楽しかった」と満足顔。今回のロケ地である石川・能登半島の印象を聞かれて、最初こそ「日本海がすごい寂しげで、荒々しくて、本当にこのドラマにぴったりな情景でした」と振り返ったものの、結局「何よりも、麻友ちゃんの振りを見れたことが一番の収穫でした」と思い出にひたっていた。
この日の田村は上機嫌で、第二夜「黒い樹海」の主演を務める北川景子に、冒頭から「結婚おめでとうございます」と言葉をかけて祝福。また、突然「僕から質問いいですか?」と切り出して、司会の下平さやかアナウンサーに「結婚したの? ジャイアンツの(長野久義)選手。去年全然ダメでしたね」と畳み掛けると、下平アナは「伝えておきます」と返すしかなかった。
今作のキャストである広末や水川あさみ(杉本のアシスタント・ふじ子役)は、以前娘役として共演したが、田村は「立派な女優さんになられて、当時を思い出しながらやってたんですけど、長くやってて良かったなと思いました」と、72歳のベテランらしいコメント。
今後北川と共演したい作品を聞かれ、「もう(認知症をテーマにした有吉佐和子原作の)『恍惚の人』くらいしかないでしょう。ボケて、世話してもらう」と笑わせながら、「30歳くらい若ければラブストーリーをやりたかったけど…」とまだまだ意欲を示していた。