東京商工リサーチは3月4日、電力小売自由化により4月から一般家庭への電力販売が可能となる電力会社以外の企業「登録小売電気事業者」の調査結果を発表した。対象は経済産業省 電力取引監視等委員会の審査を経た、登録小売電気事業者199社。調査は2月23日に実施。

登録小売電気事業者の売上、「JXエネルギー」がトップに

今回調査した登録小売電気事業者のうち直近決算が判明した144社の売り上げ規模をみると、「売上高100億円以上」が46.81%で最多となった。次いで「10~50億未満」(28.37%)、「50~100億円未満」(11.35%)が上位にあがった。

登録小売電気事業者 売上高

直近決算が判明した144社の売上高ランキングをみると、1位は8兆1,565億3,200万円で「JXエネルギー」だった。次いで2位「丸紅」(7兆3,285億5,300万円)、3位「伊藤忠商事」(5兆7,385億9,500万円)が上位にランクイン。

以降4位「三井物産」(4兆4,130億6,300万円)、5位「パナソニック」(3兆8,524億1,900万円)、6位は「KDDI」(3兆7,284億1,500万円)、7位は「東燃ゼネラル石油」(2兆3,725億7,700万円)、8位「東京ガス」(2兆835億9,400万円)、9位「昭和シェル石油」(1兆9,944億8,700万円)、10位「大和ハウス工業」(1兆4,709億7500万円)という結果となった。

登録小売電気事業者の売上高ランキング

登録小売電気事業者199社における本業の産業別内訳は53.7%で「サービス業他」が最も多かった。「サービス業他」のうち、電気業が31.6%、ガス業が8.5%を構成している。次いで「情報通信業」(17.5%)、「卸売業」(12.5%)が上位にランクイン。以降「製造業」(6.5%)、「小売業」(6.0%)と続いた。