ひとり芸"のナンバーワンを決める『Cygames R-1ぐらんぷり2016』で優勝を果たしたハリウッドザコシショウが6日、生放送が行われた東京・台場のフジテレビで取材に応じ、「スーパー超バカクソうれしいです!」と喜びを爆発させた。
報道陣の前に登場したザコシショウは、第一声「優勝できるとはこれっぽっちも思っていなかったんで、スーパー超バカクソうれしいです!」と喜びを爆発。同期はケンドーコバヤシ、中川家、陣内智則など売れっ子ぞろいだが、彼らに"R-1王者"という称号を「早く自慢してやりたいです」と誇った。
もともとは「G★MENS(ジーメンス)」という漫才コンビを組んでいたが、2002年に相方に「解散したい」と言われ、ピンでの活動を開始。その当時は「すごくブルブル来ちゃって足が震えて…」と舞台でセリフも出てこない状況だったそうで「もう(芸人として)ダメかなぁ」と思ったという。
いよいよ芸人を諦めようと、漫画家を目指し、4コマ漫画を描いて出版社に持って行ったが、編集担当者に「4コマ漫画がこんなにつまらなかったことはないよ」と言われ、再び「お笑いしかない」と一念発起。インディーズのライブなどで腕を磨いた。
しかし、その後もブレイクには至らず、現在も水道の検針のアルバイトで生計を立てる日々が続いていたが、12回目の挑戦にして初のR-1決勝進出はおろか、優勝まで達成。「これを機にアルバイトを辞められるのが、本当に長年の夢です。42(歳)になって、わけ分かんないおじさんに怒られるのが本当に嫌で」と、バイト卒業についても心底喜んだ。
収入面を含め、生活を支えてくれた妻には「とりあえずは良い物を食べさせてあげたい。旅行とか、豪華なところに連れてってあげたいです」と感謝。今年6月には双子が生まれる予定だといい、妻へのメッセージを求められると「優勝したよー! バイト辞めれるよー! 子供もお金があるから産んでいいよ!」と絶叫した。
今回のネタは"2兆個のレパートリーから披露するものまね"。「やり尽くされた森進一」などのものまねを披露したが、1本目の8ネタ、2本目の6ネタは「100%ウケるものを選びました」と自信のものだった。すでにキンタロー。などには本人の前でものまねを披露したというが、「木村拓哉さん、森進一さん、長渕剛さんの前でもやってみたい」と意欲。しかし、長渕は「蹴られるかもしれないけど…」と弱気で、この日披露した野々村竜太郎前議員については「やだな。わめかれそうだから」と顔をしかめた。
ネタを披露するのは黒ブリーフスタイル。ものまねをやるにあたり、最も動きやすいのがパンツ一丁だったといい、以前は白ブリーフでネタを披露していたが、「汚いなと思って黒パンにしたんです」と変更。今回の優勝は、この黒パンのおかげとも語り、優勝賞金500万円で「黒パンを2兆枚買いましょうか(笑)」と笑わせた。
R-1ぐらんぷり決勝戦・結果
●Aブロック
・エハラマサヒロ:審査員5点+お茶の間2点=計7点
◎小島よしお:審査員8点+お茶の間3点=計11点
・シャンプーハットこいで:審査員1点+お茶の間1点=計2点
・サンシャイン池崎:審査員1点+お茶の間0点=計1点
●Bブロック
◎ハリウッドザコシショウ:審査員13点+お茶の間2点=計15点
・おいでやす小田:審査員2点+お茶の間0点=計2点
・横澤夏子:審査員0点+お茶の間3点=計3点
・ルシファー吉岡:審査員0点+お茶の間1点=計1点
●Cブロック
・厚切りジェイソン:審査員4点+お茶の間1点=計5点
◎ゆりやんレトリィバァ:審査員6点+お茶の間2点=計8点
・とにかく明るい安村:審査員4点+お茶の間0点=計4点
・マツモトクラブ:審査員1点+お茶の間3点=計4点
◎…ファイナルステージ進出者
●ファイナルステージ
・小島よしお:審査員2点(間寛平1点+板尾創路1点)+お茶の間2点(41%)=計4点
・ハリウッドザコシショウ:審査員13点(寛平2点+板尾2点+清水ミチコ3点+ヒロミ3点+関根勤3点)+お茶の間3点(43%)=計16点
・ゆりやんレトリィバァ:審査員0点+お茶の間1点(16%)=計1点