俳優の本木雅弘(50)が4日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われた第39回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、『日本のいちばん長い日』で最優秀助演男優賞を受賞した。
自身の名前が読み上げられると、本木は驚きながら登壇し、「原田(眞人)監督からオファーをいただいて、そのささやかな入り口からこんなありがたいことが起こるとは撮影中は想像もしていませんでした」と感情をあらわにした。
『天空の蜂』でも優秀助演男優賞を受賞している本木は、「両作品とも、自分としては"もがきあがいた"役作りでした」と打ち明けながら、「ちょっと詰めが甘かったかなと正直心配している部分はありましたが、なんとかやり切ることができました」と報告。『日本のいちばん長い日』では昭和天皇を演じた。
「つい力んでお芝居をしてしまうタイプですが、50代を迎えまして、何となく良い意味で物事の捉え方が肩の力が抜けていきそうな気配がしています」と役者としての充実ぶりをうかがわせた本木。「これからの新たな出会いを、うまく時代の風をつかみながら楽しんでお芝居がしていけたらと思います」と力強く意気込みの言葉で締めていた。
最優秀助演男優賞は、優秀助演男優賞の5人(『母と暮せば』の浅野忠信、『百円の恋』の新井浩文、『映画 ビリギャル』の伊藤淳史、『バクマン。』の染谷将太、『天空の蜂』『日本のいちばん長い日』の本木雅弘)の中から選ばれた。