米Amazon.comは3月3日(現地時間)、同社が提供するデジタルアシスタント「Alexa」を利用できる家電デバイス「Echo Dot」と「Amazon Tap」を発表した。
Amazonは2014年末に据え置き型のBluetoothスピーカーにAlexaを統合した「Echo」というAlexaデバイスを米国で発売した。当時は実験的な製品と見なされていたが、少しずつユーザーを増やし、昨年のホリデーシーズンには品薄状態が続くぐらい普及し始めている。Echo Dotはスピーカーを音声フィードバック用のみにし、アイスホッケーのパックのようなサイズにまとめた小型版Echoだ。本体サイズは84×84×38ミリ、重さは250グラム。音楽鑑賞に使えるスピーカーは備えていないが、Bluetooth、3.5ミリ・オーディオ出力、Wi-Fi(802.11 a/b/g/)を装備するので、スピーカーやヘッドフォン、オーディオシステムに接続することでEcho Dotを通じて音楽ストリーミングサービスも楽しめる。音声認識機能はEchoと同等で、離れた場所から話しかけてもAlexaへのコマンドを聞き分けるFar-Field音声認識に対応する。
Echo Dotの価格は89.99ドル。現時点で購入できるのはPrimeメンバーのみで1人2台まで。そしてEchoまたはFire TVでAlexaの音声ショッピングを使って購入しなければならない。
Amazon Tapは、持ち運び可能なバッテリー内蔵ポータブルBluetoothスピーカーにAlexaが組み込まれている。本体サイズは159×66×66ミリ、重さが470グラム。スピーカーとしては、2つの1.5インチドライバとパッシブラジエーターを備え、全方向にサウンドが広がる。Wi-Fiを通じてインターネットに接続している時に、マイクが描かれた大きなボタンを押してAlexaを利用することが可能。Prime Music、Spotify、Pandora、TuneIn、iHeartRadioといった音楽ストリーミングサービスをサポートする。
インターフェイスは、3.5ミリ・オーディオ入力、Micro-USB(電源)、Wi-Fi (802.11 b/g/n)、Bluetoothなど。バッテリー動作時間は最大9時間。置くだけで充電が始まる充電クレードルが付属する。価格は129.99ドル。発売日は3月31日だ。