一般財団法人日本情報経済社会推進協会は3月3日、「マイナンバーとプライバシーマークに関する意識調査」の結果を発表した。対象は20~60代の男女1,000名。調査期間は2016年2月8日~9日。

マイナンバー制度、半数が「期待できないもしくは不安」

「マイナンバー制度についてどのように感じるか」を聞いたところ、48.7%で「期待できない、もしくは不安がある」が最多に。次いで「期待しているが不安もある」(34.2%)、「関心がない」(11.7%)となった。

「マイナンバー制度についてどのように感じていますか」

「あなたがマイナンバー制度に期待することは何か」を質問すると、「公的サービスの手続きが簡単になる」(47.8%)が最も多くなった。次いで「より正確な課税・社会保障の給与が可能になる」(24.0%)、「社会保障やサービスが充実する」「個人番号カード1枚で身分証明や各種自治体サービスなどが利用できる」(ともに20.8%)と続いた。

「あなたがマイナンバー制度に期待することは何ですか(複数回答可)」

マイナンバー制度について不安だと思うことを聞いたところ、65.6%で「個人情報が漏えいし、プライバシーが侵害される」が最多だった。次いで「不正利用により"なりすまし"などの被害にあう」(51.1%)、「行政機関が適切に管理できるか不安だ」(45.4%)となった。

「マイナンバー制度の運用が始まり、マイナンバーを含む企業の個⼈情報の取り扱いが、今まで以上に気になるか」を聞いたところ、「今まで以上に気になる」(48.6%)が最多となった。次いで「今までと特に変わらない」(32.4%)、「どちらともいえない」(19.0%)が上位にあがった。

「マイナンバーを含む個人情報の取り扱いについて、企業に望むことは何か」を聞いたところ、全体では「どのような目的で個人情報を扱うのか明らかにしてほしい」(57.5%)が1位だった。次いで2位は「個人情報に関するセキュリティ対策をしっかりしてほしい」(50.7%)、3位は「他の企業に勝手に個人情報を提供しないでほしい」(47.6%)となった。

「マイナンバーを含む個人情報の取り扱いについて、企業に望むこと」