映像表示関連機器の業界標準化団体であるVESA(Video Electronics Standards Association)はこのほど、DisplayPortの最新規格「DisplayPort 1.4」をリリースした。
帯域幅はDisplayPort 1.3と変わらず、4レーン×8.1Gbpsの最大32.4Gbpsだが、映像圧縮技術「Display Stream Compression」(DSC)のバージョン1.2に対応し、最大3:1の圧縮比で転送する場合では、視覚的な損失は発生しないとしている。
ハイダイナミックレンジ(HDR)映像やHDR映像のメタデータの伝送も可能で、HDMI 2.0aとの変換などでも利用できる「CTA-861.3」や、今後登場するメタデータの伝送も可能だという。これにより、8K解像度/60Hz、4K解像度/120HzによるHDR映像の伝送に対応する。
また、32のオーディオチャネル、1,535kHzでのサンプリングレートに加え、現行の音声ファイルすべてをサポートするとしている。
このほか、DisplayPort 1.3と同様に、USB Type-Cコネクタを使って映像信号を出力する「Alt Mode」や1つのコネクタで複数のディスプレイの接続を可能とする「Multi Stream Transport」(MST)は引き続き利用可能だという。