仏Parrotは3月1日、レジャー用ドローンの新世代製品「Parrot Bebop 2」の記者発表会を開催した。スマホやタブレットで初心者にも簡単に操縦できる「Bebop Drone」の後継機で、クラス最長の25分という飛行時間を実現しているのが特徴。会場にはデモブースも用意されており、実際にBebop 2の操縦を体験できるようになっていた。ここでは、その動画や写真を交えながら発表会の様子をお伝えする。

「Parrot Bebop 2」発表会にて。ドローン新世代製品「Parrot Bebop 2」を掲げるParrot社のクリス・ロバート氏

新バッテリの採用で飛行時間が25分に

Parrot社は、スマートフォンと連携するハイテク・ワイヤレス製品を開発・販売しているフランスの会社。今回発表されたBebop 2のようなレジャー用ドローンだけでなく、業務用ドローンや「Parrot Zik」シリーズのようなコネクテッド製品、Bluetoothを使った車載製品などを手がけていることでも知られる。

発表会ではParrotのジャパンアジアパシフィック地域担当バイス・プレジデント兼マネージング・ディレクターであるクリス・ロバート氏が登壇し、新製品の紹介を行った。

Parrotのジャパンアジアパシフィック地域担当バイス・プレジデント兼マネージング・ディレクターのクリス・ロバート氏

新世代ドローン「Bebop 2」

ロバート氏によればBebop 2を開発する際はパフォーマンスのことが念頭にあったそうだが、それに劣らず重視したのが「箱を開けてすぐ誰もが簡単に飛ばせること」だったという。またユーザーからのフィードバックも積極的に取り入れており、その例として新型バッテリシステムの採用で25分という長時間飛行を実現している点を挙げた。

その新バッテリの性能を最大限に引き出すため、本体のデザインは全面的に刷新されており、GPSやWi-Fi、冷却システムなども新しい技術が取り入れられているという。ロバート氏によると、Parrotはドローンについて「軽量かつ堅牢性があり、安定した飛行性能が大切。性能アップによる本体の大型化は避けるべき」と考えているそうで、今回のBebop 2はこのParrotの考え方を体現するものだと自信を見せた。

実際、Bebop 2は2,700mAhという大容量のリチウムイオン充電池を搭載しながら、500gという軽量な機体を実現している。従来モデルからは100gほど増加しているが、飛行時間は約11分から25分へと倍以上に伸びた。

誰にでも簡単に操縦できることを目指した

最長25分間の飛行時間を実現

バッテリ性能を最大限に生かすため、デザインを含め、プロペラやエンジン、Wi-Fiアンテナ、カメラレンズなどすべてが再設計されている