博報堂は2月29日、オリジナル生活者調査「Global HABIT レポート 2016年 Vol.1」のデータをもとに、アジア15都市の生活者が各国の製品に対して抱いているイメージについて分析した結果を発表した。

各国製品のイメージマップ(アジア15都市平均)(出典:博報堂Webサイト)

信頼度の高さが現れる結果に

日本製品に対するイメージは、アジア15都市平均で1位「高品質」(71.3%)、2位「定評」(52.9%)となり、信頼の高さが浮き彫りになった。次いで「カッコイイ/センスがいい」(47.8%)、「先端技術」(47.6%)、「安心/安全」(44.3%)と続いた。

日本から連想するモノ・サービス・エンタテインメントは、「家電/AV製品」「デジタル製品」「自家用車」「アニメ/映画」「食」がトップ5となった。

アメリカ製品については、日本製品とイメージ項目の順位がほぼ同様となったが、アメリカ製品の「高品質」イメージは51.1%と日本製品より20.2ポイント低かった。アメリカから連想するモノ・サービスについては「デジタル製品」「家電/AV製品」「映画」などが上位に入った。

中国製品に対するイメージは、「低価格」が圧倒的に多く64.9%。以下「価格に見合う価値がある」「活気や勢いを感じる」が上位に入った。中国から連想するものは、1位が「食」で、「観光」「デジタル製品」「映画」が続いた。

韓国製品に対するイメージは、「カッコイイ/センスがいい」が46.0%で1位。以下「活気や勢いを感じる」「高品質」が続いた。韓国から連想するものは「ファッション製品」「デジタル製品」「化粧品」がトップ3となった。

博報堂は「アメリカ製品と日本製品のイメージが似ているというのが1つの発見」とし、両国とも耐久財に関する項目が連想するモノ・サービスの上位に入っていることから、「製造国としての歴史があり、製品が世の中に普及しているというところから、信頼感が継続されてきている」と分析している。

15都市は香港・台北・ソウル・上海・北京・広州・シンガポール・バンコク・ジャカルタ・クアラルンプール・メトロマニラ・ホーチミンシティ・ヤンゴン・デリー・ムンバイ。調査時期は2015年5月上旬~8月上旬、有効回答は1万1,204人(15~54歳)。