かれこれ5年ほど、仕事にプライベートにとiPadを使い続けている筆者ですが、最近は電車の中やカフェや取材先などでiPadを見かける機会が増えたなぁと思います。IT系の展示会などでも、iPadを利用したビジネス向けのソリューションが目に付きます。ノートパソコン代わりに社員へ支給している企業も多いのではないでしょうか。

使い方は業種・職種によっても様々だと思いますが、今回はビジネスに役立ちそうなiPad使いこなしのポイントをご紹介します。すでにお使いの方はもちろん、新年度を前に新しくiPadの購入を検討中の方も、先輩ユーザーに負けずに使いこなしてください。

分割画面で利便性向上

昨年のアップデートで画面上に2つのアプリを表示させることができるようになり、作業がより効率的になりました。この機能、ずっと待ってたんです!

スライドオーバー

アプリを使用中に画面右端から1/3の範囲を使って別のアプリを表示。一時的に別のアプリを使いたいときに便利です。現在販売中の全てのiPadで使用することができます。

画面右端からチョイっとスライドすると、小さなタグのようなものが出てきます

これをさらに引っ張るとスライドオーバーが表示。上下スクロールでアプリを選択します

こんなふうに活用できます。

ブラウザでイベントの予定を見ながらカレンダーをチェック

メール作成中にアルバムを開いて写真をコピペ

ドキュメント作成中にちょっとWebで調べ物

スプリットビュー

スライドオーバーからさらに画面を引き出すと、2つのアプリが半分ずつに。並行して2つのアプリを使いたいときに便利です。iPad Pro、iPad Air 2、iPad mini 4で使用できます。

スライドオーバーの状態から、仕切り線のツマミ部分をさらに左へ

真ん中でピタッと止まります

こんなふうに活用できます。

グーグル翻訳を使いながら英文メールを作成

定番のExcelWordの組合わせがiPadでも

Evernoteのメモを見ながらPagesで書類作成

ちなみに、YouTubeやビデオなどの動画を小窓で表示しながら他のアプリを使用できる「ピクチャーインピクチャー」という表示も可能です。

Safariなどの動画再生ウィンドウにあるこのボタンをタップ

アプリから飛び出して動画単独で再生

表示位置・サイズの変更が可能

手書き機能を活かそう

広い画面を生かした手書き機能はiPadならでは。特にiPad Pro+Apple Pencilなら細かい漢字もきっちり書けます。文章では伝えにくい色やデザインの話には手描きが最適ですね。録音や音声チャットとの連動など、タブレットならではの機能も便利です。

「メール」の添付ファイルを開くと、「ツールボックス」ボタンが表示される。これをタップすると編集が行える

テキストやフリーハンドの書き込みを加えて、そのまま返信

手描き・テキスト・画像などを自在に使える『Notability』。Webクリップや付箋機能も

録音した音声と描画を連動して再生できるので、内容の確認に便利

手書きの画面をリアルタイムで共有できる『Talkboard』。言葉では伝えにくい色やイメージも共有しやすく、同時に音声チャットも可能

携帯性、機動性がバツグン

iPadは携帯性だけでなくすぐに使える機動力もポイントです。とりあえず座らないと作業できないPCとは違い、立ったままでも大丈夫。Touch IDでサッとロック解除でき、Wi-Fi + Cellularモデルなら接続先を探す手間もありません。

iPhoneと同じTouch ID搭載。ロック解除も指一本で触れるだけ

また、画面が大きいために一度に表示できる情報量が格段に多いことも利点。スクロールせずに作業が済むのは、思った以上にストレスフリーです!

マップなら、見やすい大きさで経路の全体図を把握

いかがですか? iPadにもいろいろありますが、どれにしようか迷っている方はこちらを参考に。新生活のモバイル性能向上に役立ててください。