神奈川県・パシフィコ横浜で開催の「CP+2016」。エプソンブースでは、同社のインクジェットプリンターの活用例を多く展示。「写真プリント」という大きなテーマだけでなく、家庭用から業務用まで幅広いプリンターの展示が印象的だった。

エプソンブースにて

ブース正面に大判の作品も展示しており目をひく

インクジェットプリンターの暑い層をアピール

一般ユーザー向けでは、2016年1月に発表された「エコタンク」プリンターが目立った。加えて、エプソンのホームプロジェクター「dreamio」とスマホをつないで写真を投影できるアプリ「Epson iProjection」を使い、大勢で見るという提案を行っていた。また、カラリオシリーズの最上位となるColorio V-editionのEP-10VAを「今ならインクは値下げされていますが、本体値上げ前なのでオトクです」とアピール。

Colorioプリンターに関しては、生活の一部を切り取ったようなショーウインドウで紹介

一般家庭には、2年間(スペック値)たっぷり印字できるエコタンク製品を

プリンター以外にも、スマホのコンテンツをプロジェクター「dreamio」で大きく表示できるアプリを紹介

Colorioプリンターよりも高画質を求め、かつランニングコストを気にする人にはColorio V-edition「EP-10VA」を

ハイアマチュアからプロ向けとなるプロセレクションシリーズでは、EIZOの液晶ディスプレイや高演色ライトを組み合わせた環境と、サードパーティーを含めた豊富な用紙サンプルを、プロカメラマンの作例とともに紹介していた。

「作品」に注力するユーザー向けのプロセレクションも

制作環境として、カラーマネジメント対応のEIZO液晶ディスプレイと、高演色LEDライトも展示

作品には出力する紙も重要。サードパーティーを含めた多彩な出力サンプルと、紙質の違いをパネルで

ポスター印刷などに向けた大判プリンターのSureColorも展示しており、エプソンが持つカラーインクジェットプリンターの豊富なラインナップを改めて実感する。

SureColorの中でも変わり種なのが、Tシャツに直接印字するガーメントプリンター「SC-F2000」だ。SC-F2000は、綿50%以上の素材に適したインクを用いる。綿の風合いを生かしたまま、Tシャツやトートバッグなどに印字できるのが特徴だ。印字サイズは標準で356mm×406mm、オプションで最大406mm×508mmとなる。

ガーメントプリンター「SC-F2000」。個人的な話で恐縮だが、沖縄のTシャツ屋さんがオリジナルをすぐ作りますと言っていたのは、これを導入していたのかもしれない

長尺や大判印字に対応するのがSureColorシリーズの特色だが、デザイン系の展示会でもないとお目にかかれない

一方、WMCで発表されたメガネ型ウェアラブルデバイス「MOVERIO」の新製品(BT-300)は、展示されていなかった。既存モデル「BT-200」を使って、リコーの360度カメラ「Theta」と、DJIのドローンで空撮したコンテンツを体験できるコーナーを設けていた。

BT-300の参考展示を期待していたが、BT-200の体験コーナーのみだった