観光庁は2月25日、2015年12月の主要旅行業者の旅行取扱状況(速報)を発表した。それによると、12月の総取扱額は前年同月比1.0%減の5,226億8,967万円となり、9カ月ぶりに前年を下回った。
外国人旅行は依然好調
同庁は「海外旅行の落ち込みが大きいと旅行会社から聞いている。今後もマーケット要因が改善しない限り、減少傾向は続くと旅行会社はみている」と話している。
内訳は、国内旅行が同4.5%増の3,456憶6,146万円。引き続き関西方面と北陸方面の人気が高かった。外国人旅行は同63.3%増の143億1,437万円。依然として東アジアとビザ緩和があった東南アジアからの訪日客が好調だった。一方、海外旅行は同13.6%減の1,627億1,385万円。円安に加え、年末年始の日並びが昨年より長期休暇が取りづらかったことなどから、欧州方面を中心に低迷した。
旅行商品ブランド(募集型企画旅行)の取扱状況をみると、合計取扱額は同8.2%減の1,297億4,878万円となった。
会社別の取扱額は、1位がジェイティービーで同5.6%増の638億4,899万円。以下、楽天が同16.3%増の385億3,965万円、エイチ・アイ・エスが同12.8%減の360億2,447万円、日本旅行が同1.8%減の300億6,208万円と続いた。