向源実行委員会は4月29日~5月5日の期間限定で、東京・日本橋などで寺社フェス「向源 2016」を開催する。
「向源」は、神道や仏教などを含めたさまざまな日本の伝統文化を体験できるイベント。有志の僧侶や神職が集い、宗派や宗教の垣根を越えてイベント運営を行っている。前回は東京都港区の浄土宗大本山増上寺と芝大神宮にて2日間開催し、延べ6,088人を動員。40のワークショップを106コマで展開した。
第6回目となる今回のテーマは「ニッポンを遊べ。」。日本橋を中心に180コマ以上の体験型ワークショップや公演を催す予定としている。
イベント初日となる4月29日には、東京都千代田区の「神田神社(神田明神)」で開催。4月30日から5月4日までは中央区の日本橋各所、5月2日までは「日本橋三井ホール」、3日と4日は「野村コンファレンスプラザ日本橋」を中心として実施。5月5日は「浄土宗大本山増上寺」にて開催される。
催しとしては、"仏教における聖歌"だという「声明」を披露する「声明公演」や、"食べること"に意識を向ける「暗闇ごはん」、脳科学者・中野信子氏のトークショー「信子の部屋」、僧侶と話ができる「お坊さんと話そう」などを開催。ほかにも、「意外と知らない神社正式参拝」「生け花」「能楽」「書」「香」「写経」「写仏」「坐禅」など多種多様な体験講座やイベントを行う。
会場に日本橋を選んだ理由として同委員会は、寿司や割烹、刃物屋、手ぬぐい、器などに代表される「日本人の生業」が日本橋に数多く存在することを挙げた。また、「『向源』は2020年に文化の祭典として、スポーツの祭典であるオリンピックと双璧をなす存在になりたいと思っています。そのためにも2016年の向源では寺社という枠を外して、今まで出会ってこれなかった伝統、人々、生活と出会い、日本文化の源の一つに触れたるため、日本橋という街で皆さんとニッポンを遊びたいと考えています』とコメントしている。
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