米Microsoftが「Hub Keyboard」というAndroid用のキーボードをリリースした。Google Playから無料で入手できる。
Hub Keyboardはハブと名付けられているように、異なるサービスやアプリを仲立ちするキーボードである。特にAndroidでOffice 365が使いやすくなる。
キーボードの上部に、「クリップボード」「ドキュメント」「コンタクト」「翻訳」の4つのボタンを備えた機能バーを持つ。
- クリップボード: ワンタップでクリップボードの内容を貼り付けられ、時計のアイコンをタップすると最近コピーしたもののリストからコピー&ペーストできる。
- ドキュメント: OneDriveやSharePointからOffice 365ドキュメントを検索して共有URLを貼り付けられる。
- コンタクト: Office 365アカウントおよびスマートフォンの連絡帳を検索し、連絡先情報を貼り付けられる。
- 翻訳: タップすると翻訳モードに切り替わり、入力した単語や文章が設定した言語に翻訳される。
たとえば、メッセンジャーで誰かの連絡情報を伝える時に、連絡帳に切り換えることなく、キーボード上でコンタクトを検索してワンタップで貼り付けられる。またAndroidでHub Keyboardを有効にすると、マルチタスク・ボタンの右横にキーボード・ボタンが現れ、簡単に「キーボードの選択」にアクセスできるようになる。
「スマートフォンでアプリを切り換えながら作業を進めるのを苦痛に思っていた。でも、それらスマートフォンの異なるアプリは全て同じキーボードのルールに従っている。そこからプロジェクトのアイディアが浮かび、もっと探求したくなった」と、OfficeチームのシニアデザイナーであるSteve Won氏は説明する。Hub KeyboardはMicrosoftのGarageプロジェクトの1つだ。Garageは、小さくとも自由な発想で大きなインパクトを生み出せそうな実験的なプロジェクトの成果を公開する場になっている。
動作要件はAndroid 4.3以上。現時点では米国市場向けに英語版のみの提供だが、すでに他の言語のサポートに取り組んでいるという。