フジテレビ系長寿音楽番組『MUSIC FAIR』(毎週土曜18:00~18:30)の新司会者を、女優の仲間由紀恵と、フジテレビの軽部真一アナウンサーが務めることが24日、明らかになった。2人とも音楽番組のレギュラーMCは初挑戦で、4月2日の放送から登場する。
仲間は女優活動のみならず、『NHK紅白歌合戦』の紅組司会を4回、TBS『輝く!日本レコード大賞』の司会を2回と、これまで大型音楽番組の司会を担当。「50年という伝統と歴史のある音楽番組『MUSIC FAIR』の司会という大役をお引き受けするのは、とても光栄で今から身の引き締まる思いです」と語る。
同番組には、谷村新司とデュエットした「北陸ロマン」の歌唱で、昨年9月5日に出演している仲間だが、司会という立場となって「クオリティーの高い品格のあるこの番組を受け継ぎ、一生懸命頑張って参りたいと思います」と意気込んでいる。
一方、朝の情報番組『めざましテレビ』(毎週月~金曜5:25~8:00)で1994年のスタート時から出演する軽部アナは、ヴァイオリニストの高嶋ちさ子とともに、クラシックコンサート「めざましクラシックス」のプロデュースと司会を18年にわたり担当。昨年の『FNSうたの夏まつり』『FNS歌謡祭』でも進行役を務めた。軽部アナは、コンビを組む仲間について「(毎週隣に立って)見劣りするのは、当たり前ですから、せめて、少しはダイエットして、体重を減らしたいと思います(笑)」と目の前の目標を語っている。
フジテレビの石田弘エグゼクティブプロデューサーは、仲間の起用理由について「番組のイメージにふさわしい清潔感と品格」と「存在感」を持っているためと説明。同番組52年の歴史の中で、アナウンサーが司会を務めるのは初めてだが、「軽部真一アナウンサーにサポートしてもらい、司会の2人に、最長寿番組の気品と新しい感性をもって、土曜夕方6時に新たな歴史を作っていただきたいと思います」と、さらなる番組の飛躍に意欲を示している。
同番組は、前回の東京オリンピックが開催された1964年の8月31日に放送を開始した、フジテレビの最長寿番組。現司会の鈴木杏樹と恵俊彰は、今月19日に行われた番組2600回コンサートで、3月26日の放送で卒業することを発表し、歴代最長の20年半にわたって司会を務めてきた鈴木は「本当にすばらしいアーティストの皆さまに出会わせてもらいました。一人の人として本当に宝物だと思っています」と涙ながらにあいさつしていた。
『ミュージックフェア』歴代司会者
1964.8.31~1964.12.28 越路吹雪(故人)
1965.1.4~1965.5.31 左幸子(故人)
1965.6.7~1981.12.24 長門裕之(故人)・南田洋子(故人)
1982.1.7~1988.3.27 星野知子
1988.4.3~1995.10.1 古手川祐子
1995.10.8~2001.3.25 鈴木杏樹
2001.4.7~2016.3.26 鈴木杏樹・恵俊彰
2016.4.2~ 仲間由紀恵・軽部真一