英国のベントレー・モータースはこのほど、新型「フライングスパーV8 S」をラインナップに加えることを発表した。同モデルはスイスで開催されるジュネーブ国際モーターショー(一般公開は3月3~13日)で世界初公開される。
同モデルは「フライングスパーV8」と「フライングスパー」のフラッグシップW12モデルとの中間的存在を担う。エンジンは4.0リットルのV8ツインターボで、最高出力は従来のV8エンジンの507PSから21PS向上し、528PSとなった。0-100km/h加速は4.9秒で、これは「フライングスパーV8」よりも0.3秒速い。最高速度は306km/hとなっている。
こうした性能向上を果たしながら、燃費性能も両立。巡航時に8気筒のうちの4気筒を休止する可変シリンダーシステムなどにより、複合サイクルで100km走行あたりの燃料消費は10.9リットルとなっている。航続距離は837kmを誇る。
サスペンションのセッティングも見直され、ハンドリングとボディコントロールを向上。連続可変式ダンピングコントロール付きのセルフレベリングエアサスペンションは、フロントをアルミニウム製ダブルウィッシュボーン式、リアを台形マルチリンク式として、「フライングスパー」の持ち味である洗練性を継承している。
デザインはスポーティさを増し、ブラックラジエターグリル、リアディフューザー、グリルインサートなどを装着した。新型「フライングスパーV8 S」はジュネーブモーターショーで世界初公開され、今年夏に発売される予定となっている。