IICパートナーズは2月22日、「退職金・企業年金の現状に関する調査」の結果を発表した。調査期間は2015年11月~2015年12月、有効回答は全国の会社員100人。
退職金・企業年金の見通し、8割が「減る」
勤務先の退職金・企業年金制度の水準に満足しているか尋ねたところ、「不満がある(計)」人は過半数の52%。一方、「満足できている(計)」人は20%にとどまり、「水準がわからない」人も24%いた。
回答者からは「老後を考えると全く足りない。定年年齢をあげてもらわなければ先々が不安」(50代男性/会社員)などの声が寄せられたほか、退職金制度自体がない人もいた。
同社は「老後への漠然とした不安が大きい中で、自分がもらえる退職金・企業年金が不安を解消するほどのものではないと捉える方が多かったのではないか。老後にどれくらいお金がかかるのか明確に見えていないことが大きい」と分析している。
退職金・企業年金の支給額は今後どうなるか聞くと、「減る(計)」が圧倒的に多く80%。他方、「増える(計)」と「わからない」は同率の10%となった。
減ると答えた人の間では「少子高齢化の進むこのご時世、1人当たりの定年退職者へ支払われる退職金の額は減る一方だと思うから」(20代女性/会社員)といった悲観的な声が多かった。また、増えるとした人でも「増えるかわからないが、増えてもらわないと困る」という意見が目立ったという。