みずほ銀行とマネーツリーは2月22日、みずほ銀行のスマートフォンアプリ「みずほダイレクトアプリ」にマネーツリーの金融インフラサービス「MT LINK」を活用することを発表した。メガバンクとスタートアップ企業の初の技術的な連携となる。
お金の状況を"見える化"する機能を追加
MT LINKは、銀行口座、クレジット、電子マネー、ポイントの情報を一つにまとめた金融データのクラウドサービス。いつどこでお金がどう動いているか、既存のシステムと連携し、活用できる仕組みだ。
みずほ銀行はこれを活用して、アプリの機能向上を目指すという。具体的には4月上旬、アプリ内に「一生通帳 by Moneytree」の機能を追加する。登録以降の入出金明細照会が一生閲覧可能なほか、登録したみずほ銀行預金口座の合算残高が表示できる。
さらに、マネーツリーアプリとの認証連携、スムーズな初回登録機能、UI・UX(デザイン、使い勝手、顧客体験等)などマネーツリーのノウハウや技術を導入する。
同日開催された記者発表会で、みずほフィナンシャルグループ インキュベーションPT PT長の阿部展久氏は、「お客さまにお金の状況をいかに"見える化"するかが最大のポイントだと思っております。こういった機能を用意することで、ほかの金融商品を検討することや貯蓄のポイントについて考えていただく一つのきっかけになるのでは」と話した。
マネーツリーは2012年に起業。2013年に個人資産管理アプリ「Moneytree」、2014年にモバイル経費精算サービス「Moneytree PLUS」、モバイル法人口座管理サービス「Moneytree PRO」をスタートしている。MT LINKはこれらのサービスのプラットフォームとなっている。