NTTドコモとエリクソン・ジャパンは22日、15GHz帯を用いた屋外環境での第5世代移動通信方式(5G)通信実験を行い、受信時最大10Gbpsを超える無線データ通信に成功したと発表した。
同実験は、17日に神奈川県横須賀市のドコモR&Dセンタで実施されたもので、両社が共同で仕様を策定し、エリクソンが設計、製造した実験用の無線基地局と携帯電話端末に相当する移動局装置を用いて行われた。基地局アンテナから複数のビームで、それぞれ異なるデータを同時に伝送し、通信速度を向上させる「マルチビームMIMO」を利用することで10Gbpsを超える無線データ通信を実現したという。また、64個のアンテナ素子でビームを作り、電波の放射エリアを特定方向へ集中させる「ビームフォーミング」によって、これまでの7倍となる70m以上離れた端末への10Gbps超の無線データ通信も成功したとしている。
21日には、2台の移動局装置を同時接続するマルチユーザ通信実験も行い、受信時最大20Gpbsを超える通信容量の無線データ通信を成功している。