タムロンは22日、35mm判フルサイズ一眼レフカメラに対応した焦点距離85mmの大口径中望遠レンズ「SP 85mm F/1.8 Di VC USD (Model F016)」を発表した。キヤノン用、ニコン用、ソニー用を用意。3月24日に発売する(ソニー用は順次発売)。価格は110,000円(税別)。

SP 85mm F/1.8 Di VC USD (Model F016)

キヤノン用

ニコン用

焦点距離85mmのモデルとして世界で初めて手ブレ補正機構を搭載する(タムロン調べ)。なお、ソニー用には手ブレ補正機能「VC」は搭載されていない(カメラ側に手ブレ補正機能を搭載するため)。作動音が小さく、静粛性に優れるリング型超音波モーター「USD」を内蔵し、フルタイムマニュアルフォーカスにも対応する。

レンズ構成は9群13枚で、特殊硝材LDレンズ1枚と、XLDレンズ1枚を採用。光の分散性を極限まで抑え、軸上色収差と倍率色収差を良好に補正する。コマ収差や非点収差を抑制し、画面周辺部までシャープな描写が得られ、ピント面からアウトフォーカス部へのなだらかなボケ味を追及した。タムロンは「立体感のある美しい描写が楽しめるポートレート撮影に最適なレンズ」としている。

最前面のレンズには防汚コートを施して撥水性と撥油性を高め、レンズ内部に水滴が侵入しにくい簡易防滴構造も採用した。ゴーストやフレアを低減するeBANDコーティングとBBARコーティングも施されている。内蔵モーターで絞り羽根を制御する電磁絞りを、キヤノン用だけでなくニコン用にも採用している。

主な仕様は、焦点距離が85mm、明るさがF/1.8、画角が28度33分、最小絞りがF16、絞り羽枚数が9枚(円形絞り)、最短撮影距離が0.8m、最大撮影倍率が1:7.2だ。フィルター径は67mmで、丸形フードが付属する。本体サイズは最大径が約84.3mm、長さはキヤノン用が91.3mm、ニコン用が88.8mm、重量はキヤノン用が700g、ニコン用が660g。