日本緑内障学会の「世界緑内障週間 ライトアップinグリーン実行委員会」は、3月6日~12日の「世界緑内障週間」に合わせ、緑内障の認知と啓発に向けた「ライトアップinグリーン運動」を展開する。
「世界緑内障週間」は、2008年から世界緑内障連盟(World Glaucoma Association)と世界緑内障患者連盟(World Glaucoma Patients Association)が主体となり、世界一斉で行う緑内障啓発のための国際的なイベント。期間中は世界中でさまざまなイベントや啓発運動が行われる。
「緑内障」は、日本人の中途失明原因の1位の疾患であり、40歳以上の20人に1人が罹患(りかん)しているという(日本緑内障学会多治見緑内障疫学調査)。しかし、緑内障は早期に発見し治療を継続すれば、失明に至る可能性を減らすことができる。そのために、緑内障についての知識や早期発見、継続治療の重要性を知ってもらうことが大切であるという。
これまで同学会は、緑内障への関心喚起を目的として、「世界緑内障週間」にさまざまな啓発活動を行ってきた。2016年は、昨年試験的に行った、各地のランドマークを「緑内障」にちなんでグリーンにライトアップする「ライトアップinグリーン運動」を拡大。全国17都市18カ所のランドマークを、北から南に緑色の光をリレーしていく。
ライトアップの対象となるのは「札幌テレビ塔(北海道札幌市)」「渋谷ヒカリエ(東京都渋谷区)」「横浜マリンタワー」(神奈川県横浜市)」「通天閣」(大阪府大阪市)」「広島城(広島県広島市)」など。
全日空では、この運動の趣旨に賛同し、各地のライトアップイベントについて一部路線の機内放送にて案内する予定とのこと。
ライトアップのスケジュールは、日本緑内障学会ホームページで案内している。