iOS 9のSiriは、アプリとの連携(リンク)が強化されている。残念ながら一部のアプリに限定されるが、かんたんな言葉を伝えるだけで、Siriを起ち上げたときの状態を『リマインダー』アプリに記録してくれる。その魔法の言葉が「このページをリマインド」だ。

典型的な活用例が、Safariで表示中のページを記録したいとき。「このページをリマインド」とSiriに命令すれば、そのページタイトルを題名とした項目が『リマインダー』に作成され、ページへのリンクが張られたSafariアイコンが追加される。『メール』や『メッセージ』も同様に、Siriを起動する直前に見ていたメッセージへのリンクが『リマインダー』に作成される。

と、ここまではiOS 9の機能紹介でよく取りあげられる話。あまり知られていないが、ほかにも「このページをリマインド」が通用するアプリがいくつか存在するのだ。

『メモ』がそのひとつだ。メモへのリンクを『リマインダー』に登録できれば、文章作成作業を思い出させたいときに使えそう。『マップ』についても、ピンを立てた場所をリマインドする用途に使えるだろう。それ自体にアラーム機能がある『カレンダー』は微妙だが、リマインド情報を1箇所にまとめることが可能になる。

意外なほど便利なのが『連絡先』。Siriに命令する時点で表示していた相手の連絡先をリマインドできるので、電話するなりメールするなり思い出させるにはピッタリな手段といえる。『電話』アプリも同じ使い方ができるので、覚えておこう。

一方、『時計』と『ヘルスケア』は使い途がよくわからない。Siriに「このページをリマインド」と命令して登録することは可能なものの、役立つかどうかは……ストップウォッチで時間を測ることを覚えておきたいとき、1日に歩くべき歩数を思い出させたいときに使うといいかもしれない。

操作手順をカンタン解説

1 『連絡先』の起動中にSiriへ「このページをリマインド」と命令すると、そのとき表示していた相手の連絡先ページをリマインダー登録できる

2 『メモ』や『マップ』も同様に、そのとき開いていたメモへのリンクをリマインダー登録できる

3 Safariやメール以外にも、iOS 9に標準装備されるアプリの多くが「このページをリマインド」に対応している

4 「このページをリマインド」に対応しないアプリの場合、このとおりSiriに断られてしまう

(マイナビニュース・携帯ch)