日本人の多くが悩んでいるとされる「睡眠障害」。一口に睡眠障害と言っても、その原因や症状はさまざまだが、最近ではそれらのトラブル解決に役立つようなアプリも出ているのをご存じだろうか。

今回は、日々の快適な睡眠をサポートするためのアプリ(iOS・Android対応)の中で筆者が効果を感じ、かつ無料で試せるオススメを3つ厳選して紹介したい。

「快眠サイクル時計」

睡眠中に枕元に置き、スマホの加速度センサーを利用して睡眠中の状態の記録ができるアプリ。睡眠中の状態を監視して、設定した時間近辺で最も眠りが浅いときにアラームを鳴らすことで、スッキリ目覚めさせてくれる機能を持つ。お休み前に入眠のためのBGMを流すことができる機能もあり、入眠から目覚めまでをトータルで快適にサポートしてくれるアプリだ。

使い方も簡単。アプリを起動し、基本は「アラーム」の時間を設定して「Start」ボタンを押すだけと、シンプルでとにかくわかりやすく、毎晩続けやすい。

眠りの状態の記録を波形のグラフで確認できるので、眠りのサイクルや傾向が直感的に把握しやすいのが特長だ。

アラームの設定画面。無料版では睡眠時のBGMとアラーム音は1種類ずつだが、アプリ内課金で追加もできる

睡眠状態の解析結果。眠りのサイクルがひと目でわかる

「Runtastic Sleep Better」

「快眠サイクル時計」同様、加速度センサーを利用して睡眠時の状態をモニタリングし、目覚ましを設定した時間から30分前の範囲で、ベストなタイミングでアラームを鳴らして起こしてくれる。

浅い眠りと深い眠りの長さを記録するとともに、就寝前のカフェイン摂取やストレスの度合い、運動などの外的要因となる活動も合わせて記録しておくことができ、ベストな眠りのための分析に役立つ。有料版(200円)にアップデートすると、起床時間の範囲やアラーム音の種類を追加できる。

「快眠サイクル時計」の記録機能との大きな違いは、一晩の眠りの中で、「起きている時間」「浅い眠り」「深い眠り」のそれぞれのボリュームを比較しやすい点。

寝る前やその日の活動をメモとして残しておけるので、例えばアルコールを摂取した日の眠りの傾向などを比較しやすい。何が睡眠の妨げになっているかの見当をつけるのに役立ち、快眠のための生活習慣の改善に有効と言えるだろう。

また、その日の眠りを「睡眠効率」としてパーセンテージで評価してくれるのもおもしろい。ゲーム感覚で毎日続けるのが楽しく、「睡眠環境を改善していこう」と自然に意識が高くなる。

アラームの設定画面。寝る前やその日の活動をボタンを押してメモしておける

眠りの解析結果の画面。1回の眠りで、起きていた時間や浅い眠り、深い眠りの長さや割合が一目瞭然

「睡眠日記」の画面。毎日の睡眠記録を一覧で表示できるので、比較がしやすい。いつもより眠れたかどうかがすぐにわかり、アイコンで活動も表示されるので、原因解析の参考にしやすい