俳優のジェイク・ギレンホールがアカデミー賞監督アントワーン・フークアとタッグを組む映画『サウスポー』(6月公開)の予告映像が18日、公開された。
主題歌を担当するラッパー・エミネムの実体験に基づいた本作は、リング上で脚光を浴びるボクシングのチャンピオン、ビリー・ホープ(ジェイク)を主人公として描かれるヒューマンドラマ。ある日、怒りをエネルギーに相手を倒すという彼のスタイルが、妻(レイチェル・マクアダムス)の死を招き、悲しみに暮れる日々を送るビリーは、ボクシングにも力が入らず全てを失ってしまう。そして、今は第一線を退き、ジムを営むトレーナーのティック(フォレスト・ウィテカー)のもとを訪れ、「怒り」を封印することを学んでいく。
ジェイクは、前作『ナイトクローラー』(15年)で12kgの減量を行い、演技派俳優としての実力を発揮したが、本作では撮影までの6カ月間、1日2回のトレーニングを毎日こなし、ボクシングチャンピオン・ビリーとして、筋骨隆々たる姿へと変貌。栄光からどん底に落ちながらも、愛する家族のために再起を決意する父を熱演する。
公開された予告映像では、主題歌となる書き下ろし楽曲「Phenomenal」を使用。冒頭では、大観衆を熱狂させる無敗のチャンプ・ビリーのリング上での輝かしい姿と、愛する家族との幸せな日々が映し出される。それもつかの間、妻モーリーンと共にパーティー会場を後にするビリーの前にライバルボクサーのミゲルが現れ、事件が勃発。侮辱され、挑発に乗ったビリーの行動が、周囲を巻き込んでの乱闘に発展し、モーリーンが何者かに撃たれるという最悪の結果を迎えてしまう。
最愛の妻を失い深い悲しみに打ちひしがれるビリーは、ボクサーライセンスを剥奪され、収入を失うだけでなく、父親失格ともみなされ、愛する娘レイラ(ウーナ・ローレンス)とも引き裂かれる。全てを失い、どん底に落ちたビリーは、自身のふがいなさを嘆いて男泣きを見せるが、ティックの放った「お前の短気さは命取りだ」という言葉から、再生の糸口を発見。「俺は生まれ変わる」と決意し、過去の自分とひたむきに向き合うことで、闇のなかに光を見いだしていく。
(C)2015 The Weinstein Company LLC. All Rights Reserved.