JR西日本はこのほど、地震・津波対策の一環で、山陽新幹線における逸脱防止ガードの追加整備し、特急「くろしお」に津波避難用案内リーフレットを設置すると発表した。
山陽新幹線で追加整備される逸脱防止ガードは、線路の内側にはしご状の構造物を設置することで、車輪がレールの外へ逸脱することを防止する設備。山陽新幹線新大阪~姫路間の上下線約170kmのうち、地震の影響を受けにくい区間などを除く約110kmへの設置は2015年12月で終了。引き続き2016~2022年度にかけて、姫路~博多間の上下線のうち優先順位の高い一部の区間約110kmで設置工事を進めるという。
特急「くろしお」に設置する津波避難用案内リーフレットは、津波発生時の車内からの避難について、まずは落ち着いて乗務員の指示に従うこと、電車の外に脱出する方法、沿線にある案内看板に従って避難することの3点を記載した内容となる。日本語版・英語版と中国語・韓国語版が用意される。
リーフレットはきのくに線(紀勢本線)白浜駅以南を運転する特急「くろしお」(283系3編成・287系6編成)に3月11日から設置される。同区間を走行する普通列車(105系5編成)の車内にも、3月下旬からリーフレットと同様のイラストのシールを貼り、乗客に避難方法を明示するとのこと。