大王製紙はこのほど、「子どもの鼻の健康に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は1月15日・16日、15歳以下の子どもを持つ母親1,000人を対象にインターネットで実施したもの。調査地域は東京・大阪・名古屋・福岡・仙台。
「正しい鼻のかみ方」を解説する前に、自分自身は「正しい鼻のかみ方」ができているかを母親に尋ねた。その結果、「多分できていない」(20.2%)と「できていない」(7.5%)を合わせて27.7%が「正しい鼻のかみ方ができていない」と回答した。
続いて「正しい鼻のかみ方」について解説した。鼻をかむときは、反対側の鼻を押さえて、片方ずつかむことが大切だという。そのほか「鼻水を押し出すために、しっかり口から息を吸う」「ゆっくり、少しずつかむ」「最後まで強くかみすぎない」「鼻のまわりを傷付けないように、肌にやさしいティシューを使う」ことも重要なポイントであるとのこと。
そこで、あらためて自分自身が「正しい鼻のかみ方」ができていたかを尋ねた。すると「たぶんできていなかった」(31.3%)、「できていなかった」(16.3%)と、合わせて47.6%が、実際は「正しい鼻のかみ方」ができていなかったことが明らかとなった。2011年調査時と比べると、「正しい鼻のかみ方」ができていない母親は10.7ポイントも増加している。
「間違った鼻のかみ方」のひとつに「両方の鼻を一緒にかむ」というものがあるが、それが間違った方法だと知っていたかを尋ねると、31.5%が「知らなかった」と回答した。2011年調査時と比較すると、5年で5.1ポイント増えている。
子どもに鼻のかみ方を教えた経験を聞くと58.5%が「教えたことがある」、21.0%が「多分、教えたことがある」と回答した。「正しい鼻のかみ方」を読んでもらい、あらためて子どもに教えた鼻のかみ方が 正しかったかを尋ねると、31.2%が「間違っていた(「間違っている内容もあった」「全体的に間違っていた」の合計)」と答えた。
2011年調査時と比較すると、「間違っている内容もあった」(22.4%)、「全体的に間違っていた」(3.2%)と、合わせて25.6%となっており、5年前より5.6ポイント増加している。
母親に子どもが「正しい鼻のかみ方」ができているかを尋ねたところ、「多分できていない」(31.6%)、「できていない」(26.2%)と、合わせて57.8%が、「正しい鼻のかみ方」ができていないことがわかった。2011年調査時と比較すると、5年で11.3ポイントも「正しい鼻のかみ方」ができていない子どもが増加していることが明らかとなった。
母親の79.5%は子どもに鼻のかみ方を教えていたと回答しているが、自分は誰から(どこから)鼻のかみ方を教わったかを尋ねたところ、75.8%が「親(父母)」と回答した。鼻のかみ方は、親から子へ教え受け継がれていくことが明らかとなった。
同社によると、間違った鼻のかみ方をすると、副鼻腔(びくう)炎や中耳炎などの新たな疾患を招く可能性もあるという。「子どもが正しく鼻をかめるようにするために、まずは母親へ教えることが重要である」と同社。2016年度は、「正しい鼻のかみ方」を母親が早いうちから子どもに教える「ハナイク(鼻育)」の推進をこれまで以上に進めていくという。
なお、同社商品「エリエール」の公式サイトでは、正しい鼻のかみ方をイラストで紹介している。