リコーイメージングは2月18日、35mmフルサイズのCMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-1」を発表した。4月下旬の発売を予定しており、価格はオープン。推定市場価格は税込278,000円前後。
PENTAX K-1は、昨年2月のCP+2015でモックアップが参考出品され、さらに9月よりWeb上でティザー情報を発信、まさに満を持して投入されたKマウント対応のフルサイズ一眼レフだ。
35.9×24mmのCMOSイメージセンサーの有効画素数は3,640万画素。ローパスフィルターを省いた仕様となっている。画像処理エンジンには新開発の「PRIME IV」を組み合わせており、14bit RAW記録、最高ISO204800の高感度撮影に対応する。ボディサイズはW136.5×H110.0×D85.5mm。フルサイズ機としてはかなりコンパクトな設計で、とくに横幅を抑えている。
5軸手ブレ補正機構「SR II」をカメラ本体に内蔵し、シャッター速度5段分の補正効果を実現。また、イメージセンサーを1画素ずつずらしながら4回撮影して、1枚の写真に合成する超解像技術「リアル・レゾリューション・システム」も利用可能だ。ハードウェア的にはローパスフィルターレスだが、SR IIを使ってイメージセンサーを微細に動かすことでモアレを軽減する「ローパスセレクター」機能を搭載。その効果のオン/オフや強弱を選択できる。
液晶モニターの設計はユニークな「フレキシブルチルト式」。レンズの光軸上をキープしながら、上下44度、左右35度の範囲で画面の向きを斜めにも変えられる。「SAFOX 12」と名付けられたAFシステムは33点の測距点(中央25点クロス)からなる。ボディは防塵・防滴、マイナス10℃までの耐寒仕様となっている。最新のD FAレンズはもちろんのこと、クロップ機能を使うことでAPS-C向けのDAレンズもサポート。すべてのKマウントレンズを使用可能であるという。
主な仕様は以下の通り。
- レンズマウント:ペンタックスKマウント
- 撮像素子:有効約3,640万画素、35mmフルサイズ、CMOSセンサー
- 画像処理エンジン:PRIME IV
- 対応感度:ISO100~204800
- シャッター速度:1/8,000~30秒、バルブ
- 連続撮影:4.4コマ/秒 (APS-Cクロップ時は6.5コマ/秒)
- ファインダー:視野率100%、約0.70倍
- 液晶モニター:3.2型・約104万ドット、フレキシブルチルト式
- 記録メディア:SD/SDHC/SDXCカード (UHS-I対応、スロット2基装備)
- 撮影可能枚数:約760枚
- サイズ:W136.5×H110.0×D85.5mm
- 重量:約1,010g (バッテリーとメモリーカード含む)