西武ホールディングスはこのほど、所沢駅東口駅ビル計画の概要を発表した。線路上空と東口に約120店舗からなる商業施設と駅舎の複合施設を建設する。
施設は地上5階地下2階建てで、延床面積約11万6,000平方メートル。既存の駅舎と商業施設(エミオ所沢)を生かしつつ、既存店舗を解体した敷地と線路上空・東口社有地を活用し、線路上空に3階建て、東口には5階建ての建物を建設する。鉄道施設を挟んで東西を一体化した複合施設とする。
この施設には生鮮食品・服飾・雑貨・書籍・飲食店などが入るほか、4階には所沢市の市民サービスコーナーができるという。帰宅困難者受け入れスペースや防災備蓄倉庫、非常用電源を設け、災害時にも備える。
駅施設部分では、東口駅ビル商業施設と直接出入りできる改札を新設し、南側にも新たな改札を設置。駅通路も大幅に拡大し、南側新改札周辺に東西・南北に行き来できる自由通路を新設する。改札前にはダイナミックな大屋根が広がる吹抜け空間を設ける。外観は、東口はゲート性のあるデザインに、西口は配色やカーテンウォールで既存駅舎との協調性を演出する。
1期工事として現在の東口駐車場敷地を中心とするエリアで工事に着手し、2018年春頃までに商業施設側の新たな改札と東口側商業店舗を整備。続いて既存駅舎や西口の既存商業施設敷地を含むエリアで2期工事に着手し、2020年夏頃までに線路上空の商業店舗と南側新改札を完成させる。事業費は268億円。