広島銀行は2月10日、フィンテックへの取り組みの一環として、最先端の認証技術を活用した「顔認証」による決済を試行すると発表した。

試行概要

生体認証技術は偽造・変造が困難で、忘却や紛失の恐れのない

フィンテック(FinTech)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、主にITを活用した革新的な金融サービス事業を指す。

「顔認証」は、偽造・変造が困難で、忘却や紛失の恐れのない生体認証技術のこと。このたびの試行の実施により、本人認証精度も高く、安全・安心な認証方法である「顔認証」技術の特徴を確認した上で、地域電子マネー「HIROCA(ヒロカ)」への導入など、地域の個人の顧客へ利便性の高い決済環境を提供していく。

導入へ向けての試行として、2月中旬から約2カ月間、同行本店8階食堂に顔認証システムを設置し、食堂利用時の決済を顔認証で行う。試行終了後、「HIROCA」での顔認証によるカードレス決済の実現を目指す予定となっている。

また、セキュリティーシステムに関心を持っている法人の顧客に対しても、さまざまな分野において同システムを活用してもらえるよう検討を進めていく予定だという。

広島銀行は、「今後とも優れたIT技術を積極的に活用するなか、顧客の利便性向上や従来の枠組みや発想にとらわれないビジネスの創出に取り組んでいく」とコメントしている。