ウェザーニューズはこのほど、関東(東京都、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県)、九州南部(宮崎県、鹿児島県)の1都7県が"花粉シーズン"に突入したことを発表した。
同社では、花粉観測量に応じて目の色が変化する独自の花粉観測機『ポールンロボ』を設置し、花粉の観測を行っている。
2月12日までに、「ポールンロボ」は東京都、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県、宮崎県、鹿児島県の3割以上の観測地点において、花粉に敏感な人に症状が出始めるレベルの花粉飛散量を観測。今後も飛散が徐々に増える見込みであることから、同地域が花粉シーズンに突入したことを発表した。
花粉シーズンインの時期は、昨年と比べて関東では3日、宮崎県では2日早く、鹿児島県では7日早くなっている。
2月13日から14日は、南から暖かい空気が流れ込み、3~4月並の暖かさとなった。同社は今後、西~東日本の太平洋側では続々と花粉シーズンに突入すると予想している。2月中はまだ冬の寒さになる日もあるが、冬型の気圧配置が緩んで寒さが和らぐ日もあり、そのタイミングで北陸や東北南部でも花粉シーズンに入る見込みだという。
花粉シーズンに入った後は、1週間から10日くらいで本格的な花粉シーズンに突入する。同社では、関東や九州では2月下旬から3月上旬にかけて、東海から中国・四国の各地では3月上旬から中旬に、東北以北では3月中旬からにスギ花粉の飛散ピークを迎えると予想。
スギ花粉の飛散量がピークを過ぎた後は、桜の花が咲く頃にヒノキ花粉の飛散量が増え、西~東日本の早い所では3月下旬~4月上旬にヒノキ花粉の飛散のピークとなる見通しだという。
同社は、2016年のスギ・ヒノキ花粉シーズンの花粉飛散量は、全国的に平年(2008~2015年平均)より少なくなるが、西日本では昨シーズンより多いと予想している。昨シーズンの花粉飛散量が少なかった九州北部や四国では2015年比1.5~2倍となる見込み。風が強い日や雨の降った翌日などには一時的に花粉の飛散が増える可能性があるという。
なお、「ボールンロボ」が観測した花粉情報は、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」や、ウェブサイト「ウェザーニュース」の『花粉 Ch.』から確認できる。