キヤノンは2月16日、プロフォトグラファー向けのA2対応インクジェットプリンター「imagePROGRAF PRO-1000」を発表した。発売は2月25日で、価格はオープン。推定市場価格は税別159,980円前後。

imagePROGRAF PRO-1000

imagePROGRAF PRO-1000は、プロの写真家やハイアマチュアのニーズに応えるべく開発されたA2対応インクジェットプリンタだ。インクやプリントヘッド、画像処理エンジンといったコア技術を刷新。デザイン面では、キヤノン「Lレンズ」の象徴でもある「レッドライン」を施し、最高水準の製品であることを示している。

Lレンズと同じくレッドラインが走っている

新開発の「LUCIA PRO」インクは、11色の顔料インクとクロマオプティマイザーによる合計12色で構成される。従来機種と比較して色域が拡大しており、暗部の表現が向上。とくにブルーインクによって、青色暗濃部をより豊かに表現できるようになった。ノズル数は1.5倍に増加しており、インクの吐出を毎度センサーでチェックする。

画像処理エンジン「L-COA PRO」によって、大容量の画像データの高速処理が可能。高剛性フレームが本体揺れを抑制することに加えて、用紙を吸引して搬送する「Air FeedingSystem」が紙浮きを防止。インクの着弾精度も向上している。手差しトレイからの給紙においては、用紙が斜めに入ることを補正する「斜行補正機構」も搭載している。

12色インクを採用

手差しをサポートする斜行補正機構

プリンタの個体差などによる出力色のばらつきを抑える「カラーキャリブレーション」機能も搭載。キヤノン製デジタル一眼カメラとの連携も強化されており、プラグインソフト「Print Studio Pro」を導入することで、RAW画像編集ソフト「Digital Photo Professional」などと連携可能。用紙や色の調整を一画面で設定できる。

主な仕様は、最高解像度が2,400×1,200dpi、インク滴サイズが最小4pl、ノズル数が1,536×12、印刷速度がA2カラー / モノクロともに約3.6分、給紙可能枚数が150枚(普通紙)。インタフェースは有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、USB 2.0。本体サイズはW723×D433×H285mm、重量は約32kg。

昨年11月の「Canon EXPO 2015」にて参考展示されていた