俳優の唐沢寿明が15日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われた、連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(4月4日スタート、毎週月曜~土曜8:00~8:15)の新キャスト発表会見に登場し、開口一番「どうも、最強のイケメン・唐沢寿明です」とあいさつするなど、報道陣をわかせた。
連続テレビ小説第94作目となる同ドラマは、戦後の昭和・激動の時代に、高畑演じるヒロイン・小橋常子が小さな出版社を興し、庶民の目線に立った雑誌作りに奮闘するというストーリー。唐沢は、常子が社長として創刊する実用雑誌「あなたの暮し」の編集長となり、常子の人生最大のパートナーとなる花山伊佐次役を演じる。
この日発表された新キャストは、制作統括の落合将チーフ・プロデューサーから「史上最強のイケメン4名です!」と紹介されて登壇。これを受け、唐沢は第一声「どうも、最強のイケメン・唐沢寿明です」とあいさつして場の空気をつかみ、記者から「最強のイケメンの唐沢さん」と声をかけられると、深々と一礼して感謝を示した。
朝ドラのイケメンと言えば、現在放送中の『あさが来た』でブレイクしたディーンフジオカ。ディーンへの意識を聞かれた唐沢は「僕はもう"ピューン唐沢"と言われてますから」と真面目な顔で答えてみせ、同じく新キャストとして登壇した山口智充も「僕も普段"ギューン山口"と呼ばれてるんで」と乗っかる場面も。
また、主演の高畑充希のヒロインとしての印象について問われると「ぴったりじゃないですかね」「ぴったりだと思いますね」「でもぴったりだと思います」と、"ぴったり"を連呼。高畑を「全力でおつかいに行くような子じゃないですか。そんな感じがドラマの中にすごく出ているんですよ」と評し、「僕にもそんな時代があったんですよ」と主張した。
唐沢にとって朝ドラヒロインと言えば、妻の山口智子。28年前に放送された山口主演の『純ちゃんの応援歌』で共演したことに触れ、「うちの奥さんにちょっかい出した番組ですよ」と振り返りながら、「近くで見ていて大変ですよ、ヒロインは」と高畑の苦労を思いやった。それでも、飛躍的に知名度が上がる作品であることを強調。自身が大河ドラマで主演を務めたときに、ロケで高齢者に「誰が来たの?」と言われたというエピソードを披露しながら「顔は小さいですけど、知名度を上げていきたいと思ってます」と、自身のさらなる飛躍にも下心を見せた。
そんなノリノリの唐沢が演じることになった花山の配役について、高畑は「(事前に)いろんな人を妄想していたんですけど、(唐沢に決まって)すごく予想外でした」と感想を吐露。「うれしいというよりも、(唐沢に出てもらって)いいのか?」と戸惑いながら、「一緒にお酒を飲みたいです」とおねだりすると、唐沢はお金を渡すそぶりをしながら「これで飴でも買って来なさい」と、見えない"ごほうび"を与えていた。
唐沢演じる花山のモデルである花森安治氏は、オカッパの髪型にスカートをはいていたという変わり者。プロデューサーから「本人をそのままやるということではないです」と説明を受けたそうだが、「衣装は変です。みんなに笑われました」と断言。具体的なイメージの説明は避けたが、「本当に変だよ!? 普通の人だったら絶対着ない」と奇抜な衣装を予告しつつ、「怖い部分もありますけど、楽しんでやりますよ」と意気込みを語った。
この日発表された新キャストは、このほかにも及川光博、伊藤淳史が登場し、語りを女優の檀ふみが担当することも発表。キャストはすでに、西島秀俊、木村多江、向井理、川栄李奈らが出演することが発表されている。