俳優のシルヴェスター・スタローン(69)は、アカデミー賞をボイコットする心の準備ができていたのだそうだ。
『クリード チャンプを継ぐ男』で助演男優賞にノミネートされているスタローンだが、予想に反して黒人のライアン・クーグラー監督とマイケル・B・ジョーダンがノミネートから外れていたことから、クーグラーが望めば2人のために出席辞退をするつもりだったのだそうだ。
本年度のアカデミー賞で白人俳優しかノミネートされていないという多様性の欠如を巡る問題が勃発していることについて、スタローンは「その問題が始まった時、ライアン・クーグラーと話したのを覚えているよ」「俺は『ライアン、どうするつもり?俺がここにいるのはまさに君のおかげだと思うからさ。きみが俺に行ってほしいなら行くし、行ってほしくないなら行かないよ』って言ったんだ」「そうしたら彼は『僕は行ってほしいよ』って言ったんだ。彼はそういう男なんだよ。彼は俺たちに出席して映画を代表してもらいたいのさ」というエピソードを明かした。
しかし8日に開かれたノミネート者を集めた昼食会の場でスタローンは、マイケルが主演男優賞にノミネートされるべきだったという意見をほのめかしており、「1人の俳優としてマイケル・ジョーダンの目を見るたびに、俺をよくしてくれると言ったもんさ。彼に対してはもっと尊敬や注目がされるべきだと思うね」とコメントした。
今回の物議を受け、アカデミー賞側は2020年までにマイノリティと女性会員の数を2倍に増やすと宣言しており、スタローンは「結局のところ、才能があるやつがトップに躍り出るもんさ。ただ新たな枠組みで新しい考え方っていうだけだよ」と、その変化が大きな違いをもたらすと信じていると語った。
クリス・ロック司会によるアカデミー賞式典は今月28日(日本時間29日)に開催される。
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