筑豊電気鉄道は3月12日にダイヤ改正を行い、平日朝夕のラッシュ時を除く時間帯にワンマン運転を実施すると発表した。
モータリゼーションの発展や少子化の影響などにより、同社の鉄道輸送人員は年間474万7,000人(2014年度実績)となり、20年前のおよそ半分の水準に。運行本数維持や企画乗車券の発売などの経営努力を続けてきたものの、なお利用者数が減少の一途をたどっていることから、ワンマン運転に踏み切ることとした。
ワンマン運転開始にあたり、バリアフリーに配慮した低床式車両5000形を導入したほか、全国相互利用対応ICカード「nimoca」の導入など、車掌が不在でも利用しやすい利便性向上策を実施。運転士異常時列車停止装置や車内カメラの設置など、安全強化にも取り組んだという。
3月12日以降、5000形・3000形で運転する電車は、平日の朝夕ラッシュ時を除くすべての時間帯(土休日を含む)でワンマン運転となる。これにともない、後部扉からの降車はできなくなり、運転台横の最前部扉からのみ降車することになる。乗車口については従来通り、5000形はすべての扉、3000形は前から2・3番目の扉を使用する。