JR東海は9日、走行時の騒音低減やレールの延命を目的にレールの表面を削る作業を行う保守用車両「レール削正車」を新型に入れ替えると発表した。2018年度初頭から使用を開始する予定。

現行のレール削正車

2018年度導入予定の新型レール削正車

レール削正車は、高速回転する複数の砥石を車体下部に搭載し、走行しながらレール表面を薄く削り取る大型保守用車。レール表面の傷の発生を予防し、延命化させる効果がある。JR東海では新幹線のほか、在来線のうち列車本数が多い東海道本線・中央本線でレール削正車による保守作業を行っているという。

新型レール削正車は現行機種と同じスイスのスペノ・インターナショナル社製だが、現行の車両より作業効率が向上。従来よりも速い速度で走行しながら削正作業を行えるため、現行の約1.5倍となる1時間あたり300mの削正が可能になるという。導入費用は約11億円。