タキイ種苗は2月8日、日本在住の外国人を対象に実施した「日本の食文化に関する意識調査」の結果を発表した。

日本食、食材の新鮮さや安全性を評価

2015年に日本を訪れた外国人は1,900万人を超え、過去最高を記録した。2016年は、中国経済の減退から外国人観光客のインバウンド消費が心配される中、円安が続く効果からか2月8日の旧正月前後では昨年に続く多くの中国人観光客の訪日が見込まれている。

回答者全員に「日本食の素晴らしいと思うところ」を尋ねたところ、「食材が新鮮」の72.0%が最も多く、以下、「食材が安全」が66.5%、「盛り付けが美しい」が49.5%、「魚介類が美味しい」が49.1%と続き、食材の新鮮さや安全性、料理の見た目などが評価されていることがわかった。

日本食の素晴らしいと思うところはどこですか

「好きな日本食」の1位は「寿司」で78.4%。次いで「天ぷら」が61.9%、「刺身」が57.8%となり、昨年1位だった「ラーメン」は54.1%で6位に転落した。

タキイ種苗PR事務局(ピーポイントプロモーション内)は「昨年に比べて食材の新鮮さや安全性などに傾倒している人が多いという印象。また、昨年は下位だった『焼き肉』が上位(5位)に入った一方、『カレーライス』が順位を下げた(昨年5位→トップ10圏外)ことなどから、日本の食材のおいしさが注目されつつあると感じている」と話している。

嫌いな日本食の1位は「納豆」で41.3%、2位は飲み込むタイミングがわからないといった理由から「ホルモン」で36.7%となった。自国より美味と感じた野菜の1位は「トマト」で32.1%。甘味や新鮮さを評価する意見が多かったという。

調査期間は2016年1月22日~25日、調査対象は20~50代の在日外国人218人。