メルセデス・ベンツ日本はこのほど、新世代SUV「GLC」を発表し、同日から販売開始した。同車はメルセデス4番目のSUV「GLK」をフルモデルチェンジし、「Cクラス」と同等の安全・快適装備を備えた車種。SUVモデルを表す「GL」と車格を表す「C」を組み合わせ、車種名を「GLC」に刷新している。
「GLC」のパワートレインは、2.0リッター直列4気筒BlueDIRECTターボエンジンと、9速オートマティックトランスミッション「9G-トロニック」を採用。燃費を約15%向上させ、13.4km/リットル(JC08モード)としながら、最大トルクはほぼ同等の350Nmを確保し、力強い動力性能と燃費経済性をレベルで両立した。
「9G-トロニック」は変速段数が多く、ひとつのギアが受け持つ速度域が狭くなるため、変速ショックとエンジン回転数の上昇が抑えられ、静粛性と燃費の両方を高いレベルで実現している。全天候型フルタイム四輪駆動システム「4MATIC」も搭載し、エンジントルクを前輪45%・後輪55%の比率で配分したことで、さまざまな天候や路面状況下で最適なトラクションを発揮する。
安全面では、「Cクラス」にも導入されている最新技術を搭載。全モデルに標準装備の「レーダーセーフティパッケージ」には、2種類のレーダーによって先行車を認識し、速度に応じた車間距離を維持する「ディストロニック・プラス(ステアリングアシスト付)」、先行車や歩行者との衝突の危険性を検知した場合にディスプレイ表示と音で急ブレーキを促す「BASプラス(飛び出し検知機能付ブレーキアシスト・プラス)」、BASプラスの警告にドライバーが反応しない場合に軽いブレーキングで警告と衝突回避をサポートする「PRE-SAFEブレーキ(歩行者検知機能付)」のほか、「リアCPA(被害軽減ブレーキ付後方衝突警告システム)」「アクティブレーンキーピングアシスト」「アダプティブハイビームアシスト・プラス」などが含まれる。
メルセデス・ベンツ「GLC」の価格は628万円~745万円(税込)。