説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『100均で売られているバックアップ可能なケーブル、どうでしょう?』という質問に答えます。
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どうでしょう、と言われても困ってしまいますが、いいのではないでしょうか……では答えになりませんね。ご質問の製品かどうかはわかりませんが、大手100均チェーンのDAISOで「iPhone 6対応リール式USB充電・通信ケーブル」を購入し、試してみることにしました。
まず、機能面。これまで充電のみ可能な100均ケーブルは販売されていましたが、データ通信にも対応するとなると、iTunesからの曲転送やバックアップが可能になりますから、純正Lightningケーブルと機能は遜色なくなります。iPhone 5s/6/6sの3モデルで試しましたが、いずれも正常に動作しました。
なにより、税別200円という安さ。100均なのに倍の価格設定ですが、2,200円する純正品やMade for iPhone認証ロゴ付き製品と比べれば破格です。消耗品感覚で使うという考え方もアリなことは確かでしょう。純正品でも1年ほど使えばコネクタ付近の皮膜が破れてしまいがちなことを考えると、2カ月以上もてば元が取れる感覚です。
今回テストした「iPhone 6対応 リール式 USB充電・通信ケーブル」は、巻き取り可能でコンパクトに持ち運べる点で、純正品を上回ります。バッグの中のものと絡むようなことはなく、束ねる手間もありません。コネクタ部分の仕上がりにややチープさを感じるものの、ふだんはバッグに潜ませるタイプの小物ですから、気にすることもないでしょう。
ただし、Appleの認定がない製品であり、今後のiOSバージョンアップで使用できなくなる可能性は否定できません。リバーシブル非対応のため、コネクタを差し込む方向が決まっていることもマイナスポイントです。コストパフォーマンス抜群の製品ですが、"割り切り"は必要でしょう。