オンキヨーは2月5日、桐素材のスピーカーシステムとヘッドホンを開発したと発表した。2016年下半期から、同社ブランドにおける製品化やOEM生産を進めていく予定だ。

桐素材や彫り技術を採用したスピーカーシステム(左)とヘッドホン(右)

新開発のスピーカーとヘッドホンには、軽量で音響変換効率に優れた桐素材を使用。スピーカーボックスの側板には、和太鼓などに採用される「網状鱗彫り」加工を施し、低音の豊かな響きを実現した。ボックス内部には、音反射をコントロールするシルク(真綿)の吸音材を使用している。ウーファーユニットには、オンキヨーが2015年11月に発表したセルロースナノファイバー(CNF)振動板を搭載した。

網状鱗彫り

セルロースナノファイバー(CNF)振動板

ヘッドホンの桐製カバー内部には、琴や三味線などにも採り入れられている「綾杉彫り」加工を施した。ドライバー口径は50mmで、世界で初めて(※)100% CNF振動板を搭載。これにより、情報量の向上や抜けの良い高域再生が可能になるという。

綾杉彫り

100% CNF振動板

※同社調べ