弁護士法人アディーレ法律事務所とブレイブソフトは2月5日、残業代計算アプリ「俺の残業代がこんなに少ないわけがない。」のアップデートに合わせて「残業代に関する意識調査」の結果を発表した。調査は1月19日~21日、全国の18歳以上の就業者8,801サンプルを対象にインターネットで行われた。

「残業代は支払われていますか?」

「残業代は支払われていますか?」と聞くと、「まったく支払われない」人が23.2%、「固定残業代で一部しか支払われない」人が19.0%いた。

「今の会社や以前勤めていた会社に対し、未払い残業代を請求したいと思う」人は54.7%。そう思わないもっとも強い理由を聞いたところ、「今後の仕事への影響が心配」(17.0%)、「証拠の用意が面倒」(15.1%)、「未払い残業代があるかわからない」(14.4%)、「訴訟の手続きが面倒」(13.5%)などがあった。

「今の会社や以前勤めていた会社に対し、未払い残業代を請求したいと思いますか?」

未払い残業代を請求してみたいと思わないもっとも強い理由はなんですか?

「サービス残業をしている」と回答した人を業界別にランキングでまとめると、1位商社(38.2%)、2位公務員(32.6%/※一部の公務員は労働基準法の適用外)、3位サービス業(25.6%)、4位流通小売(25.3%)、5位飲食業(24.6%)、6位広告/マスコミ(24.0%)、7位金融(23.6%)、8位医療機関(23.2%)、9位運送業(16.7%)、10位メーカー(16.5%)、11位 ソフトウェア(15.7%)、12位インフラ(14.4%)となった。

残業代のルールで「知らなかった」と答えた人が多いものは上から、1位「残業代を請求できるのは2年以内」(85.2%)、2位「休日の労働は35%割増される」(64.7%)、3位「22時以降の労働は25%割増される」(58.1%)、5位「8時間を超える労働は25%割増される」(56.7%)だった。

残業代がもらえると知っていた雇用形態を尋ねると、「みなし労働時間制」は42.2%、「年俸制」は17.1%、「固定残業制」は35.8%、「管理職」は13.2%という結果になった。

「つぎの雇用形態のうち、残業代が貰えるとご存知の雇用形態を選んでください」