俳優の東出昌大、池松壮亮、菅田将暉が漫画『DEATH NOTE』実写映画化シリーズ最新作『デスノート2016』(今秋公開)に出演することが3日、明らかになった。

映画『デスノート2016』のメインキャスト(左から池松壮亮、東出昌大、菅田将暉)

2006年に公開された実写映画『DEATH NOTE』、『DEATH NOTE the Last name』の二部作は、昨今の2部作ブームの先駆けとして、当時史上初となる連続公開(06年6月&11月)で興行収入80億円を超えるメガヒットを記録。"ノートに名前を書かれた人間が死ぬ"という衝撃的な題材は、国内外を問わず当時の若者を中心に話題となり、『L change the world』(08年)を合わせると35の国際映画祭に招かれ、60の国と地域で公開された。さらに、アニメ、小説、舞台とメディアミックスも展開。2015年には連続ドラマ化にいたった。

本作で描かれるのは、かつての主人公とライバル・夜神月(やがみ・らいと)とLの死から10年を経た世界。原作コミックに存在しながらもいまだ使われていなかった"6冊ルール"を採用し、原作原案の大場つぐみ氏によるトリックアイデアを取り入れながら、超高度情報化社会となった現代に世界観を合わせ、デスノートの封印という新たな展開を見せる。メガホンをとるのは、『GANTZ』シリーズや『図書館戦争』シリーズなどの佐藤信介監督。佐藤監督の解釈による新デザインの6冊のノートとともに、原作・作画担当の小畑健氏監修のもと、新たな死神も登場する。

東出が演じるのは、主人公のデスノート対策本部特別チームの捜査官・三島創(みしま・つくる)。10年前のキラ(=月)事件とその父・夜神総一郎の資料から月を徹底的に調べ上げ研究ノートを作成し「事件とルール」に精通する"デスノートヲタク"という役どころだ。東出は、本作を「天才対天才の対決を描いていて、しかも僕ら3人の人間関係が複雑に絡み合った天才同士の三つ巴の戦いになっています」と説明。「もともと原作世代なので、前作の映画も見ていたし、その10年後を演じる意義やプレッシャーも感じますが、きっと池松くん、菅田くんと共演できたからこその物語になっている」と期待を寄せる。

そんな三島とともにデスノートを追う世界的探偵・竜崎役は、池松壮亮が務める。竜崎は月との戦いで殉死したLが生前に遺していた遺伝子から生まれた、正当な後継者。「人間はとても愚かで弱い生き物だということを、あらためてもう一度デスノートに教えてもらっているような気がします」と感慨を語る池松。「松山(ケンイチ)さんの作り出した歴史に残るLというすごいキャラクターを継承しつつ、やるからにははるかに凌駕するつもりで頑張ります」としながら、「駄目だったらネットで叩いてください」とプレッシャーを前に冗談もとばしている。

そして菅田は、三島や竜崎をも翻弄(ほんろう)する狂気の天才にしてサイバーテロリストの紫苑優輝(しえん・ゆうき)役を担当。原作からのファンで前作もファンとして見ていたという菅田は紫苑の役作りにおいて「原作に出てくるLの後継者=メロとニアからイメージを抽出」したことを明かす。その上で、「メロとニアのトリッキーなキャラクターに現代っ子感を少し足したイメージです」と紫苑の側面を表現した。

さらに、佐藤監督は「デスノートをめぐる、人間のぶつかり合いを、描きたいと思っていました」と告白。続けて、「デスノートを巡っての、この三者のぶつかり合いを、ぜひ、楽しんでいただきたい」とアピールしている。

(C)大場つぐみ・小畑健/集英社 (C)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS