2016年2月4日より、Zeppブルーシアター六本木にて「ライブミュージカル『プリパラ』み~んなにとどけ! プリズム☆ボイス」の上演がスタート! 今回は3日に同劇場で行われた公開ゲネプロの模様をレポートする。

左から高柳明音、茜屋日海夏、芹澤優、久保田未夢、山北早紀、澁谷梓希、若井友希、山田親太郎。中央のパネルは2016年4月より放送予定の『プリパラ』新シーズンに登場するライバルユニット「トライアングル」の2人目の新アイドル「ぴのん」

『プリパラ』では、声優でありアイドルでもあるユニット「i☆Ris」が主要キャラクターの声と多くの主題歌や挿入歌を担当しているが、今回のライブミュージカルでも同じく「i☆Ris」が主演。アイドル作品の世界では誰もが考えた試みをついに『プリパラ』が実現した形だ。

ライブミュージカル版には、オリジナルキャラクターとして「PrismStone」ロッポンギ店の青いめが姉ぇ、青いめが兄ぃが登場。パラ宿店にライバル心を燃やす彼らの手により、なんとらぁらは一年前の『プリパラ』世界に飛ばされてしまう。現代に戻るため、らぁらが歴史を変えないように努力しながら、『プリパラ』の名場面の数々を巡っていく物語が描かれていく。舞台上で一年後の現実の小学生らぁらと、一年前のプリパラ世界のらぁらが出会うのも大きな見どころだ。

小学生のらぁらは久家心と石井心愛(ゲネプロでは石井が出演)がダブルキャストで担当。真中らぁら、南みれぃ、北条そふぃ、藤堂シオン、ドロシー・ウェスト、レオナ・ウェストの主要キャラ6人はもちろん「i☆Ris」のメンバーが演じる。「ライブミュージカル」と題しているのがミソで、劇中で歌われる「Make it!」や「Pretty Prism Paradise!!!」といったアニメ楽曲の数々は「i☆Ris」が自ら歌唱。ライブ自体は「i☆Ris」のスーパーパフォーマンスのままに、歌声はもちろんキャラクターのもの。そしてアンサンブルメンバーが「メイキングドラマ」などの曲中CG演出を再現していく。中でもメイキングドラマ「解放乙女バルキュリア」は要注目だ。

物語をかき回すロッポンギ店の面々はSKE48の高柳明音、俳優の山田親太郎が担当。高柳は元々熱狂的な『プリパラ』ファンで、山田は高柳からDVDを借りて事前に勉強したとのこと。個人的に注目したいのはそふぃの親衛隊・ちゃん子役の桐木彩乃で、パワフルな体型のちゃん子が現実に現れたような再現度の高さ。それが楽曲では大汗をかきながら「i☆Ris」顔負けの軽快なステップを見せるのだ。そふぃ役の久保田は終演後、ちゃん子について「ちゃん子ちゃんがいるって聞いてすごく嬉しかったんですけど、ちゃん子ちゃんは舞台で別の役でも活躍しているので、うちのちゃん子貸出中かな? と複雑な気持ちもあるんですが、彼女の魅力をたくさん出してほしいとも思います。自慢の親衛隊です!」と嬉しそうに語っていた。さらに山田が「(ちゃん子役の桐木は)今回の役のために10kg増やしたそうです」と彼女のプロ意識を明かしていた。

『プリパラ』ファンの高柳は「ミュージカルは絶対見に行くって言っていたので、パンフレットの写真撮影をした(若井)友希ちゃんが『絶対見に来てね』ってかわいい写真を送ってくれたりしていたんです。でも実は私、その時にはこの役が決まっていて……。ある意味ステージから見ているんですけど」と語り、若井を驚愕させたりしていた。

終演後のコメントでは、「i☆Ris」の6人が「今まで2年間やってきた仲間だからこそできるステージ」と「アフレコブースで演じるのとは全く違う新しい世界」の両方を挙げていたのが印象的だった。澁谷が「このミュージカルを千秋楽まで皆で頑張って、最高のステージにしていきたい!」と力強く宣言していたのが印象に残った。

「ライブミュージカル『プリパラ』み~んなにとどけ!プリズム☆ボイス」は2016年2月4日~7日の期間で上演中。当日券もあるとのことなので、ぜひチェックしてみてほしい。詳細は公式サイトにて。